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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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いざ、逃亡戦!


 さて、カミラさんを沈めてから戻ってきた所なんだけど、観客達があの竜人を探せなど喚き散らしてました。



「まあ、こうなりますよね」



 竜人は高く売れるのと、カミラさんに殺された人達の家族とか友達とかが復讐する為に探してる感じですね。



 私はとりあえず、人目を避けルナのいるテントへと足を進めた。

 テントの中では、ルナが気持ち良さそうに寝息を立てて眠っていたので、額に軽くデコピンをして起こす。



「んにゃ? ユキネ?おかえり」


「呑気な事言ってる場合じゃないよ。 カミラさんの正体バレたから逃げるよ」



 ルナは目を擦りながら一瞬遅れて耳をピンッと立て、目をまんまるにする。



「やばいじゃん」


「ほら逃げるよ」



 天魔祭の優勝賞金は惜しいけどそんな事言ってる場合じゃなくなってしまいましたね。



 私達は足早にテントを飛び出し全速力でルナベル大深層を目指して走った。



「ユキネ」


「分かってるよ。 早いなぁ追ってくるの」



 人数は10人程か……普通なら撒けるんだけど、カミラさん抱えたままじゃちょっときついですね。



「しょうがない。 ルナ、カミラさんをお願い」



 ルナにカミラさんを引き渡し私は、後ろからの追っ手に向き直る。


「ユキネは?」


「ここで食い止めます」



 ルナが頷き、足を早めたのを確認して魔法陣を展開する。



「誰1人、この先には行かせませんよ」



 私が地面を強く踏みつけると魔法陣が光り輝き、私の後ろに山ほどの氷の壁が現れる。



「チッ、めんどくさい事しやがって。 おい、この氷破壊しろ」



 と、追いついてきた男の人が言うと、遅れてやってきた人達が氷の壁に向かって魔法を放つ。

 が、氷の壁には傷一つ付かなかった。



「この壁を突破したいなら私を殺すしかないですよ?」



 正直、足止めなんてただの言い訳です。 新しいスキルの【魔王化】を試したいのと、さっき、カミラさんと中途半端にやり合った為、気持ちが昂ってしまったのでそれの、消化です。



「さあさあ、楽しませてください!」



 私は、猫の仮面を付け桜華を抜き放ち、ニヤリと笑う。



「この人数差で勝てると思ってるのか? 自惚れも大概にしないと身を滅ぼすぞ」



 そう言った男の人の後ろには想定より少しだけ多い人数の人達がそれぞれの武器を構えニヤニヤと笑みを浮かべる。



「ご忠告どうもありがとうございます。 まあ、貴方達程度なら問題無いので」



 とりあえず、魔王化は無しでこの人達の力量を計りましょう。



「【観察眼】」



 観察眼で目の前の人達のレベル等を確認しため息を吐く。



 一番高くても60程度ですか……。なんか、拍子抜けですね、賞金稼ぎって言うくらいだからもっと高いかと思ってましたのに。



「残念極まりないです」



 切り掛かって来た男の攻撃を桜華で逸らし、横から放たれ矢を状態を倒し避ける。

 ついでに後ろから攻撃して来た男の腹を蹴り付け蹴り倒し、桜華を頭に突き刺す。



「次、誰が死にたいですか?」



 桜華についた血を振り落とし鞘に納め、拳を構える。



「少しはやる様だが、数はこっちが上だ一斉に潰せ!」



 男の号令で周りで武器を、構えた人達が一斉に飛びかかって来る。



 私は、前からの攻撃を半歩身を引いて避け、地面に当たった武器を踏みつけ、攻撃して来た人の顔の高さまで飛び上がり膝蹴りを顔面に叩き込み、着地と同時に身を屈め横からの薙ぎ払いを避ける。



「よいしょっと」



 手で地面を押し、その反動を利用して女の人の首に股がり横に体を傾け女の人の首をへし折る。



 後、14人位ですかね? あれだけ一斉に攻撃を仕掛けておいて擦りもしないってどう言う訓練してるのでしょうか?

 まあ、なんでもいいでしょう、ここからは魔法ですね。



「ちょこまかとうっとおしい!!」



 ハゲた筋肉ムキムキのおじさんが放ったハンマーを蹴りで弾き返し、おじさんのお腹へと手のひらを当て呪文を唱える。



「【氷雪花】」



 手のひらから放たれた氷が、おじさんのお腹を貫通し背中から、氷の花を咲かせ砕け散る。



 残り13人、魔王化を試したかったですがこの程度の相手なら練習にもなりませんね。

 終わらせましょう。



「くたばれクソガキが!!」



 先程、号令をかけた男の人の方を見ると頭上に真っ赤に燃える大きな球体があり、男の人が手を振り下ろすと、球体が私目掛けて迫って来る。



「もうちょっと魔力込めた方がいいですよ?」



 私は地面に手をつけ魔法陣を何重にも展開し魔力を高めて行く。



「こんな風にね?【羅雪】」



 魔法陣から放たれた氷の鎖が、迫っていた球体に巻きつき、徐々に凍らせて行く。



「後、こんな森の中で炎魔法なんか使ったら大惨事になりますよ?」



 後片付け面倒くさいので是非ともやめて頂きたい。



完全に凍りついた球体が、砕け散ると砕けた破片が、鋭い刃へとなり周りを囲んでいた人達へと降り注ぎ貫いて行く。



 この魔法は見ての通り、相手の攻撃魔法を凍らせ砕けた破片も攻撃になると言う中々使える魔法です。

 ちなみに、攻撃魔法なら基本的には何でも凍らす事が出来るという代物です。 その分、魔力は要りますけどね。

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