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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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[天魔祭]-バトルロイヤル3-

「そういえば、ルナはなんで天魔祭に出たがったんですか?」



「んー、特に理由は無い。 暇つぶし」



 確かに、最近ダンジョンも暇ですしねー。そんなに難しくしてるつもりは無いんですけど。



「後はカミラさんですねー、どこにいるんでしょうか」



「あっち」



 ルナの指差した方向を見るとまあ、それは派手な雷が降り注いでました。



「うん、カミラさんですね。 しかし、あんな大規模な魔法使って大丈夫ですかね?」



「多分、仕様を理解してない」



 私達は、顔を見合わせあははは、と笑い合う。




「はぁ、行きますか」



「うん」



 そして、森を抜け雪原エリアに踏み入れ最初に目に入ったのは、真っ黒に焦げた人の山に鼻歌を歌いながら座ってるカミラさんでした。



「あらぁ、これまたド派手にやりましたね」



「これだから脳筋は」



「あ、ユキネちゃーん、ルナちゃーん。 みてこれー凄くなーい?」



 カミラさんは、私達を見つけると胸を張りふふんと鼻を鳴らす。



「カミラさん、魔力は大丈夫ですか?」



「魔力? あーそう言えばなんか身体が重い様な……多分?」



「バカ」



 んー、さてとなんでこんな事になってるかは置いといて……。



「2人共、お客様みたいですよ」



 雪の中から武器を構えた男女が計6人姿を表す。



「こう言うのって反則じゃ無いんですか?」



「チーム組んで1チームを潰すのは全員がやってる事、むしろチームを組んでない方が可笑しい」



 そうだったんですか……まあ、めんどくさいので組みませんが。



「とりあえず、周りの人達つぶそーよー」



 今にもカミラさんが飛び出しそうなので行きますかね。



「さて、皆様、一緒に踊りましょうか」



 私達は、それぞれ別々の方向に走り出しそれぞれの武器を抜き放つ。



「てめーら!この俺様が組んでやったんだしっかり殺せよ!」



「お前こそ、その白いガキ殺し損ねんなよ」



「あ? このガキ殺したら次はお前を殺す」



 偉そうな男の人が何かの薬を飲んだ瞬間、男の人の筋肉が膨れ上がり血管が浮き出る。



「わお、ドーピングですか。 つまりドーピングをしないと私に勝てないと言う事ですね」



 私は、口に手のひらを当てぷぷぷっと笑う。 あの手の人は挑発すると攻撃が単調になりますからね、対処が楽なんですよ。



「殺す!!」



 男の人が振るった斧を刀で受け流し男の人の背後から放たれた矢を首を傾げ避ける。



「ふむ、中々の攻撃力ですね」



 なんと、一振りで地面が割れました。 ドーピングって怖いですねぇ。

 私はめんどくさい、弓矢の人を先に仕留めるべく走り出すが、斧の人の作った土の壁に行手を阻まれる。



「てめぇ、どこいくつもりだ! てめぇ相手は俺様だろうが!」



「ああ、もうめんどくさいなぁ」



 土の壁があるから矢は飛んで来ないから……先、やっちゃおう。



 男の人の振るった斧を片手で受け止めニヤリと笑う。



「俺様の斧を片手で受け止めるだと! お前何をした!」



「何って、只の身体強化ですけど?」



 え? もしかして、使えない? いやいやいや、初歩中の初歩ですけど?



「只の身体強化で俺様の斧が受け止めれる訳が無いだろう!」



「と、言われましてもねぇ」



 っと、そんな事でグダグダ言ってる場合じゃなかった。



「貴方如きに時間を取られるのも嫌なのでさっさと終わらせに行きます」



 私は、深く息を吸い込みゆっくりと吐き出し目を開け斬りかかる。



「なんだこの速度!?」



 男の人はギリギリで私の刀を躱すも刀の威力を殺しきれず尻餅をつく。



「あらあら、情けなく尻餅なんてついてどうしたんですか?」



「このガキがぁぁぁぁあ!!」



「ルナ達の方はもうそろそろ終わりそうですね」



「よそ見すんじゃねぇぇ!!」



 ああ、五月蝿いですね。かまってちゃんなのでしょうか?



「貴方との戦いはもういいです。実力の底が知れましたので。一刀流居合冬の型“冬月”」



 男の人とすれ違った瞬間、男の人の手首から上が切り飛びクリスタルが砕かられる。



 このバトルロワイアルで失った箇所は元の場所に戻っても再生する事はない為、斧の人はずっと片手の無いままですね。



 さてさて、後は弓矢の人ですね。接近すれば苦戦する事なくやれますね。



「と言ってる間にすごい数の矢放ちましたね。 何かのスキルでしょうか?」



 私が土の壁の方を振り向くと無数の風の矢が私の目の前に広がっていました。

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