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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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身体の不調の原因がわかりました。後、ヒーローを討伐します。

「それは恐らく罪のスキルが揃ってきた事から来る後遺症だろうな」



 クラウスさんの手助けをした後、ルナベル大深層に帰ってきた私達はグリムに体の事を話した。



「罪のスキル?」



「ユキネが持ってる強欲、憤怒とかのスキルの事だ。罪のスキルは7つあり、その全てが揃った時、手に入れた物は世界を滅ぼす程の力を得られると言われている」



 ふむふむ、成程。 今私が持っているのは強欲、憤怒、怠惰な3つなので残り4つですか……。

 ちょっと、集めてみましょうかね。



「それと、ルナの勤勉とかのスキルは罰のスキルと呼ばれておる。 この世でゆういつ罪のスキルに対抗できるスキルだ」



「と言う事は、この世を滅ぼす程の力の罪とそれに抗う術の罰が私側にあるという事ですか?」



「まあ、ルナが裏切ら無ければ、の話しだがな」



 私はちらっとルナを見た後グリムに視線を戻し睨みつける。



「あんまり冗談でもそう言う事は言うもんじゃ無いですよ?」



「もしもの話だ。気にするな」



 グリムは悪い笑みを浮かべながら部屋を後にする。



「あ、ユキネちゃーん、さっき街に行ってちょっと耳にしたんだけどなんか、街にヒーローとか言う人がいるみたいで、ここの攻略の準備を進めてるみたいだよー」



 カミラさんが、グリムと入れ替わる様に部屋に入って来て街に行って得られた情報を教えてくれた。



「ヒーロー?」



「そそ、びっくりするほどのスピードで数々のダンジョンを攻略していってるみたいだよ」



 ほぉ、確かにそれは民衆からしたらヒーローですね。 でも、私達にとっては邪魔でしか無いですね。



「天魔祭もありますし、邪魔者は早々に排除しましょうか」



「僕が行っても良い!? ルナちゃん達はクラウスさんの所で楽しんだんだから次は、僕の番だよね?」



 と、カミラさんが目をキラキラさせながら私に詰め寄りますが、私はカミラさんの頭をポンポンと叩き笑顔を浮かべる。



「ダメです。 天魔祭迄は大人しくしてて下さい。 変に目立って貴方が龍人だとバレたらめんどくさいので」



 後、天魔祭で対策を練られると苦戦しますので。



「他に情報は?」



「んーっとね、黒髪黒目で武器は銃、服装は白いロングコートを好んで着てるみたい。 確か今はここから東に数キロいったところにある、ダンジョンにいるみたい」



 思ったより詳しい情報が出て来ましたね。なら、早速行ってみましょうか。



「カエデ、クオン、メルティ、いきましょうか」



 私はカエデに跨り、頭を撫でた後、クオン達に命令を出し駆け出す。




「行っちゃった。私達はどうする?」



「組み手しよ組み手」



 ルナはカミラの言葉にやれやれと首を振り大鎌を担ぎ上げカミラと距離を取る。




「恐らく、ここかな?」



「火薬の匂いがします。ユキネ様、ここで間違いないかと」



「お嬢、どうしますか?」



 んー、どうしようかなぁ。このダンジョンに入っても良いけど……入ってもいいのでしょうか?

 他のダンジョンマスターが同盟でも無いダンジョンに入るのは良いのでしょうか?



「まあ、ダメだったらダメだった時ですかね」



 私は、カエデ達と共にダンジョンへと足を踏み入れた。



「えっと、どう言う状況?」



 私がダンジョンへと足を踏み入れた瞬間、私の目の前が光に覆われ光が晴れると私はダンジョンコアのある場所に居て、目の前に男の人が土下座をしていました。



「助けて下さい!!」



「えっと、まずどう言う事かお話しお願い出来ますか?」



「実は……」



 男の人の話を聞いた所、男の人の名前はアーリー。 

 ダンジョンでのんびり過ごしていた所、ヒーローと名乗る人物が攻めて来てダンジョンが攻略されそうという事、なので一緒のダンジョンマスターである私に助けを求めているっ事らしい。



「でも、ダンジョンなら攻略されるのは当然かと思いますが?」



「家族がいるんだ」



「だから?」



「だからって……」



 正直、見ず知らずの人を助ける程、善人では無いんですよね。



「と言うか、家族がいるならダンジョンなんて作らず働いたらどうです?」



 私がそう言うとアーリーは下を向きながら口を閉ざす。



「まあ、良いですよ。私はヒーローと戦いに来ただけなので」



 私は、アーリーの肩をポンっと叩きコアの部屋を後にする。



「先ずは、カエデからですかね」



「ユキネ様と共に」



「【魔卸】」



 カエデの身体が闇の霧となり私の身体へと入り込む。



「へぇ、こう変わるんですね」



 髪が腰まで伸び、頭の上には狐の耳が生え、腰から九本の尻尾が生え、服装が黒の和装へと変わる。



「髪の毛邪魔ですね」



「誰だお前」



 私が髪の毛を気にしていると後ろから声をかけられ振り向くと銃口をこちらに向けている黒髪の青年がいた。



「貴方がヒーロー?」



「それは、他人が言っているだけだ。俺の名前はエリアル。エリアル・ハルトダイヤだ」



「そうでしたか、ではヒーローさんここで死んで頂きます」




「残念ながら死ぬのはお前だ」



 ヒーローさんが放った弾丸を、尻尾で叩き落とし顎に手を置く。



「遅いですね。カエデと合体した影響でしょうか?」



「弾丸をはたき落とすとは化け物かお前」



 次、行きましょうか。



「クオン行けますか?」



「いつでも」



 私は一旦カエデとの合体を解きクオンを体に宿す。



 髪が耳下迄短くなり色が淡い紫色に変わり頭には狼の耳、手にはガントレットが嵌められている姿へと変わる。



「クオンの場合は近接特化って感じですかね」



「コロコロ姿を変えやがってハンドガンだけじゃダメか……なら、こうだな」



 ヒーローさんが、指を鳴らすとヒーローさんの後ろから魔法陣が現れその中から幾つもの種類の銃が姿を表す。



「蜂の巣になれ」



 魔法陣から現れた銃が一斉に発砲され無数の銃弾が私を襲う。



「へぇ、すごい」



 私はニヤッと笑った後、土煙に包まれる。


ユキネ・ホワイトベル

レベル68

ランク サファイア

所有スキル

【確率操作】【テイム】【連撃】【憤怒】【強欲】【怠惰】【観察眼】【交換&譲渡】【魔獣化】【魔卸】【白の世界】【黒の世界】【範囲成長】【範囲成長加速】【超回復】


ルナ・ルミナスクローバー

レベル 58

ランク サファイア

所有スキル

【超反応】【超加速】【未来視】【死の波動】【闇超強化】【即死無効】【豪腕】【乱撃】【炎・水無効】【気配察知】【節制】【勤勉】【獣化】

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