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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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なんか凄い技出来ました。後、救援要請受けました。

「この辺でいいかな」



「んー、手に馴染むまで時間かかりそう」



「僕はもう慣れたよー」



 え? 早くないですか?



「よし、じゃあまずルナ、私とやりましょう」



「わかった」



 刀を鞘から抜くと刀身が薄い紫色と桃色に輝き桜の花弁が、空に舞う。



「なんでしょうこの桜」



「綺麗」



 まあ、何かしらの理由はあるでしょうから気にせず行きましょう。



 ルナと私が同時に走り出しお互いの武器がぶつかり、その衝撃により周りの木々が折れる。



「ルナの武器もなんかありますね」



「そう、何か華紋?みたいなのが刻まれてるみたい」



 ふーん、華紋……ですか。



「使ってみて下さいよ」



「使い方わかんない」



 ルナは自分の大鎌を眺め首を傾げる。



「まあ、そのうち分かるでしょう。さて、ルナ少し試したい事があるので、防御しっかりして下さいね」



「ん」



 刀を鞘に納め、魔力を流し目を閉じる。

 力加減をちゃんとして……出来るだけ被害を最小限に更に鋭く速く。



 ブツブツと呟きながら刀を勢い良く抜き放つ。 すると、紫色と桃色の斬撃が細く鋭く放たれ、周りの木々を粉々にしながらルナへと襲い掛かる。



「あ……力加減失敗しました」



「ちょ!? ユキネぇぇぇぇ!!」



 ルナは、焦った顔を見せながら大鎌で斬撃を受け止めるも、衝撃に耐えきれず地面を滑りながら数十メートル後方に押しやられる。




「うわぁ、ユキネちゃん怖ぁ」



「まだ、慣れてないだけですから」



 何とか、斬撃を空へと逸らしたルナが大鎌を背中に背負い直し私に向かってゆっくりと歩いて来る。



「ル、ルナ? お顔が怖いですよ?」



「……ふん!」



 ルナが、力一杯拳を振り上げ私の頭に向かって振り下ろす。



「これで、許す」



 ルナが耳をピコピコさせながら、ニコッと笑う。



「凄く痛いです……。 まあ、試したい事は出来たので次はルナとカミラさんやってみましょうか」



「了解」



「よーし! 手加減しないよー!!」



 その間に私は、この刀に名前を付けてしまいましょう。名前を付けると、強化されたり隠された力が発現したりしますからね。



「抜くと桜の花弁が舞う……桃色と紫色。 うん、〈桜華〉にしましょう」



 考えた結果特に何も浮かばなかったので、桜が舞い散ると言う事で桜華にしました。

 名前を付けると桜華が、光輝き頭の中に声が鳴り響く。



『妖刀“桜華”の能力が解放されました。持ち主のユキネ・ホワイトベルには以下の能力が与えられます。

【怠惰】【魔卸】』



 なんか、新しいスキルゲットしたみたいですね。えーっと説明は……。


【怠惰】

敵、味方問わず自身以外の全ての生物を無気力状態に出来る。

解除後は一定時間動けなくなる。


【魔卸】

自身と絆を結んだ魔物と融合する事ができる。

その際、ステータスの大幅の上昇、姿の変化などが発生する。



 ふむふむ、怠惰は兎も角として魔卸の方は中々使えるかも知れませんね。

 この辺は、後々試して見ましょうか。



「ユキネ、終わったよ」



「負けたぁ!! くーやーしーいー」



「私に勝つのはまだまだ、先」



 どうやら、二人の組み手が終わったみたいなので私は、桜華を腰に差し立ち上がる。



「さて、ここからどうしますか? まだ、時間はありますけど」



「なら、買い物行こ」



「お腹減ったー」



 との事なので、私達は街に戻りご飯を食べる事にした。



 そして、みんなでご飯を食べていると通信アゲハが私の肩に止まりクラウスさんの声が聞こえました。



『あー嬢ちゃん、悪いんだが少し手を貸してくれないか?』



『何かあったんですか?』



『詳しい話はこっちでするから、なんとか頼めないか?』



 ふむ、まあ暇ですしいいでしょう。



『良いですよ。 その代わり少しお時間下さい』



 と、だけいい通信を切り席から立ち上がる。



「ルナ、クラウスさんから救援要請です。 行きますよ。あ、カミラさんはダンジョンで待機していて下さい」



「えー、なんで私だけー」



「カミラさんは、私のダンジョンにまだ所属してないからですよ」



 カミラさんは、ブーっと頬を膨らませながらも理解してくれたようで首を縦に振る。




「おお、嬢ちゃん!! ありがとな来てくれて」



「いえ、それよりどうしたんですか?」



「それがよ、なんか勇者パーティとか言う奴らが攻めて来てよあっという間に半分の階層突破されちまってな」



「勇者パーティですか?」



「そうなんだ、いつもなら問題なく対処出来るんだが、今このダンジョンの主力メンバーが全員遠征中で対応できる奴等がいねぇんだ」



 なるほどなるほど、それで私達に救援を出して来たと。



「OKです。 じゃあ、私達はどの階層に行けば良いですか?」



「そうだなぁ……今、勇者パーティが67階層に居るから80階層位で待ってて貰えるか? 死にそうになったら逃げてくれて大丈夫だからよ」



「了解です。 それじゃ、行ってきます」



「クラウスさん、私は?」



「ルナの嬢ちゃんは75階層で出来るだけ勇者パーティの体力を削ってくれ。 無理はする必要無いからな」



「ん。 了解」



 ルナと私はそれぞれ、猫の仮面と狐の仮面を被り其々、指示された階層へと向かう。



「勇者かぁ、強いんですかねー? 出来ればルナが倒してくれれば楽で良いんですけど……」


ユキネ・ホワイトベル


NEWスキル

【怠惰】【魔卸】



ルナ・ルミナスクローバー


NEWスキル

【勤勉】【獣化】


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