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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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ダイヤモンドクラスの依頼に行きます。後、ついでに宣伝してきます。

 さて、リーさんがやっときた冒険者を誤って殺してしまったので、お金を稼ぐついでに宣伝でもしに行こうと思います。

 ルナは、天魔祭に向けてメンバーを誘いに出かけてます。 割と遠い所に住んでるらしく帰るのは5日後との事なのでその間にクラスアップも目指して頑張りましょう。



 今回、連れてきたのはメルティのみカエデとクオンはお留守番です。



「すいませーん。 依頼受けたいのですが儲けが大きいクエスト何個か見繕って貰えませんか?」



 私は、受付の女の人にランクブレスレットを見せて依頼を何個か見繕って貰う。



「そうですねー、ルビーランクでしたら、このクエスト達ですかね。」



 受付の人に渡された3枚の紙を手に取り、内容を確認しながらメルティを撫でる。



「薬草の採取とウルフ5頭の討伐、それとゴブリンナイト1頭の討伐ですか。 これで、いくら位になりますか?」



 女の人は、カタカタと電卓を叩き電卓に出た数字を私に見せてくれた。



「素材を売った料金も合わせて、この位ですかね」



 ふむふむ、2万円程ですね。 武器と防具、それに食糧も買うとなるともう少し欲しい所ですね。



 私が、受付の前でうーんと頭を悩ましていると、後ろから肩を叩かれ声をかけられる。



「ユキネ? どうしたんだそんな困った顔して」



「あれ? 兄さん?なんでここにいるのですか?」



 声をかけて来たのは、私の実の兄であるヒオニ兄さんでした。

 たしか、この前あった時はたまたまこの国に来て居たと聞いたのですが。




「こないだ、魔物の行進があっただろ? あの戦いでこの国の冒険者が多数亡くなったみたいで暫くこの国に残って依頼を潰して行こうって話になったんだよ」



 なるほどなるほど。



「それで? 何をそんなに困ってたんだ?」



「実は、お金が必要なんですけど私、まだルビーランクなんで収入が足りないんですよ」



 私は、依頼書に再度目を落としパラパラと依頼書の束をめくっていく。



 うーん、どれもこれも報酬が少なかったりお金じゃ無かったりと微妙ですね。



「なら、ちょうどいい。僕達の依頼について来ないかい?」



「ヒオニ様!? ルビーランクのこの子をダイヤモンドの依頼に連れて行くと言うのですか!?」



 兄さんの言葉を聞いた受付の人が勢い良く立ち上がる。その、反動で受付に積まれて居た依頼書がバサバサと落ちる。



「大丈夫大丈夫、何かあれば僕達が守るし。 それに、ユキネなら大丈夫さ」



 私は、兄さんの言葉に耳を傾けながら床に落ちた依頼書を拾っていく。



「私は別に良いですけど、僕達って事はパーティメンバーが他に居るんじゃ無いですか? 兄さんが勝手に決めて良いのですか?」



 私は、拾った依頼書を受付に積み上げ兄さんを見つめる。



「それについては大丈夫だ」



 兄さんがそういうと兄さんの背後から二人の男女が私を覗き込む。



「ふむふむ、なるほどなるほど。 このレベルなら問題無いのですよ」



「アイラが言うなら俺はどっちでもいい」



 一人は頭が禿げた、ガタイのいい男、もう片方のアイラと呼ばれた女性は、私より少し背が高く、魔法使いの格好をした赤髪の女性。


 アイラは私を見るなりほぉほぉ、と呟きながらニヤリと笑う。



「なるほど、観察眼持ちですか」



「お、正解なのです!! それにしても貴方、本当に人間ですか?」



「おい、アイラ。僕の妹に対して失礼だぞ」



「だって、ヒオニさんこの子……」



 アイラが何か余計な事を言おうとしていたので、少しの殺気を飛ばし無言で睨みつけて黙らせる。



「はぁ……ホワイトベルさん。 ダイヤモンドの依頼本当に受けるのですか? もし命を落とされても当ギルドは一切の責任は負えませんが……」



 んー、どうしましょうね。 正直、命をかけてまでお金がいるかと言われればそうでは無いですし……。



「ユキネ、頼むよ。前衛が足りないんだ」



 兄さんが両手を合わせながら頭を下げる。



「まあ、ここで会ったのも何かの縁ですし。 分かりました、ついて行かせていただきます」



 その後、兄さんが受付の人から依頼書を受け取り内容を確認すると共に、自己紹介、作戦会議をする。



「今回、僕達が討伐しに行くのはここから南東の山に住みついた鬼の討伐だ」



「鬼? 妖怪族を相手にしに行くのですか?」



 妖怪族は、全ての妖怪族がXランクの珍しい種族で基本的にはクリスタルランクの冒険者が戦える魔物だったはずですが……。



「そうだ。 だが、今回の鬼はどうやら幼体らしく僕達、ダイヤモンドクラスに依頼が回って来たようだ」



「とは言え、Xランクなのです。 油断してると一瞬であの世に行っちゃうのです」



「アイラの言う通りだ、本当にこんな子供を連れて行っていいのか?」



「ガイル、問題は無いよ。 ユキネは僕が守るからね」



 兄さんがとてもいい笑顔を私に向けて来てますが、無視して話を進めましょう。



「それで、報酬はどれくらいですか?」



「一人当たり60万って所なのです。 後、ユキネちゃんは、上位ランクに挑むと言う事で危険手当てとして+10万円の系70万円なのです」



 Xランクの討伐にしては、少し少ないですが今の私には十分ですかね。



「それじゃ、編成を伝えるぞ。ガイルとユキネが前衛、僕が中衛、アイラが後衛の編成で戦う。 もし、前衛がピンチになればアイラはすかさず回復、前衛は相手から距離を取るように」



「ガイルさんは、どう戦うのが得意なんですか?」



「俺は、身体強化をした格闘戦を得意としている。 魔法は身体強化とある程度の防御魔法位しか使えん」



 なるほど、近接特化型の冒険者ですか……これは、防御は期待でき無さそうですね。




「私は、魔法主体の援護型なのです。 回復魔法も得意なのですよ」



「僕は、主に味方のサポートが得意だよ。 攻撃力を上げたり、防御を上げたりね」



 ふむ、なかなかバランスの取れたパーティですね。




「私は、スキルを駆使し刀で戦います。 魔法も多少は使えますが相手が一体ならほぼ役に立ちません」



 範囲撃滅魔法は、下手すると味方まで巻き込みますからねあんまり、パーティ向けでは無いんですよ。



「よし、後は目的地に向かいながら話すとしよう」



 その後、出発は明日の明朝と言う事になり私達は、一旦解散しそれぞれ別々に行動を開始する。



 私は、近くの酒場に寄り冒険者達が集まっている机に座り近くの冒険者へ耳打ちをする。




「ねぇ、知ってますか? レビルレイの近くに新しいダンジョンが現れたらしいですよ。 なんでも、中にはレア度の高い宝物が手付かず眠っているとか」



「あ? なんだそりゃ。 そんな話が信じれる訳が無いだろうが」



「別に信じなくても良いですよ。 他の冒険者に宝物取られても知らないですが」



「……まあ、気が向いたら行ってみるか」



 この様に、私は冒険者達にルナベル大深層の噂を流しまくりました。



 おかげで、ルナベル大深層の事が流れに流れて、今から行こうぜ!! って言う冒険者も居ました。



 ふふふ、いい感じです。 ルナにも向かった先で噂を流す様にお願いしましたし、結果が楽しみです。







変更なし

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