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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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ダンジョン名決定!後、同盟組みました

 魔物の行進の敗北から早三日、私とルナは日課になりつつある組み手をしながら、たわいもない話を交わす。



「それで? あの、スキルは発動出来そう?」



「んー、いくらやっても発動しないですね。何か、発動条件があるのかもしれないですね」



 私達の組み手のメニューは、素手での戦闘を一時間。

武器のみの組み手が一時間、体術と武器を絡めた組み手が二時間、魔法を交互に撃って魔力の量を上げる組み手(?)が、一時間の計五時間の組み手となっています。



「確かに。強欲も発動条件あったよね?」



「そうですねー。強欲は、相手がスキルを使用した時ですからね」



 常時発動型のスキルは、その発動条件を促せば奪えるとわかった。例えば、炎無効のスキルなら炎属性の攻撃をすれば奪えるって感じ。



 そんな、話をしながら組み手をしているとピピピッとタイマーが鳴る。



「よし、今日の組み手は終わり」



「いい汗かきましたね。お風呂、行きましょうか」



 私とルナは、それぞれお風呂セットを準備して昨日作ったばっかりのお風呂へと向かう。



「えーっと、クラウスさん? なんでここにいるのですか?」



 脱衣所で服を脱ぎ、浴室の中に入ると頭にタオルを乗せたクラウスさんが、お猪口を片手に温泉に浸かってました。



「よぉ、嬢ちゃん。ちょいと話があってな」



「話……ですか」



 私は、シャワーで汗を流し、軽く頭と身体を洗い温泉へとに浸かる。



「嬢ちゃん達、もうちょい恥じらいを持った方がいいんじゃないか?」



 クラウスがいるにもかかわらず特に隠そうともしない二人を見て、クラウスが頬をかく。



「別に見られても減るもんじゃ無いですし、それに、クラウスさんは私達みたいな子供の裸を見て欲情する変態なんですか? だとすると、これからの対応を少し考えさせていただきたいのですが……」



「ユキネに同意」



「はぁ、やれやれ。世の中には嬢ちゃん達に欲情する野郎どももいるから気をつけろよ」



 確かに、私はともかくルナは世間的に見ても美少女に分類されるかもしれませんね、それに胸も中々立派ですし……私は成長途中なだけです。



「ユキネ? 目が怖い」



「あはは、ナンノコトデスカー」



 ユキネは自分の胸に手を当て、肩を落とす。



「早速、本題に入っていいか?」



「それより、自分のダンジョンは留守にして大丈夫なんですか?」



「問題ない。頼れる副マスターに任せてるからな」



 ふむ、ダンジョンは副マスターも設定出来るんですね。後で、やってみましょう。



「さて、本題だ。嬢ちゃん……俺と同盟を組まないか?」



「同盟ですか? それは、私にとってなんの利点があるのですか?」



 ユキネは、お湯をパシャパシャと顔に当て持ってきていた水を飲む。



「説明読んでないのか……。まあ、いい。利点は色々あるぞ、例えば、嬢ちゃんのダンジョンが危なくなったら俺のダンジョンから援軍を出せる事、逆も然りだ。

次に、もしDPに困ったらDPを分け与える事も出来る」



 ふむ、確かに、私達にはちゃんと利点がありますね。でも……。



「私達側の主な利点は分かりました。ですが、ダンジョンランキング1位の貴方には何も利点が無いようですが?」



 こう言う、同盟とかはお互いが受ける恩恵をしっかりわかって無いと後々、めんどくさいトラブルとかに巻き込まれたりしますからね。



「あー、そうだなぁ」



 クラウスはそこまで言うと言葉を濁し、酒を飲み干す。



「まあ、大方の予想は付いてますけどね」



 私がそう言うとクラウスさんの肩がビクッと跳ね上がり、明後日の方向に目を向ける。



「ユキネ、説明して」



「多分、ですけど。将来的に脅威とならない様に弱いうちから味方に抱き込もうって算段でしょうね。

弱いうちなら、もし裏切られたとしても倒せますからね」



 ユキネが、ちらっとクラウスを見るとクラウスが困った様な表情をしていた。



「でも、将来的に脅威になるとは限らない」



「多分、グリムの存在でしょうね」



 私はそこで言葉を切り、クラウスさんが口を開くのを待つ。こう言うのは自分の口から言わせるのが1番良いですからね。



「はぁ、わかったわかった。降参だ」



 クラウスは、両手を上に上げ首を横に振る。



「嬢ちゃんの言う通り。嬢ちゃんが、世界に一体しか居ないグリムリーパーを手に入れたのは全ダンジョンマスターに通達があった」



 なんと、そんな事があったんですね。全然知りませんでした。



「とは言え、俺が警戒したのはグリムリーパーじゃないんだ。俺が最も警戒したのは嬢ちゃんの強運の方だ」



「と、言うと?」



「ダンジョンレベル1で、Xランクを多数所持。スキルも一個や二個じゃない、それとあの狐っ子だ」



「カエデが何か?」



「嬢ちゃん、あれはシャドーフォックスの中でも超希少な種類だ。

名称はシャドーフォックスで表示されるが、あれは、シャドーフォックスの希少種だ」



 へぇ、カエデってそんなに珍しかったんですね。正直、希少だなんだ言われてもどうでもいいんですけどね。

 私が、カエデをテイムしたのは私が狐を大好きだったからですし。それに、あのもふもふが堪らんのです。



「まあ、大体は分かりました。良いですよ、同盟組みましょう。こっちとしても1位の人が後ろに居てくれれば安心ですし」



「そうか!よかった!断られたらあいつに何言われるか…」



「さて、話はこんな所ですかね?そろそろ、私達は上がるとしましょうか?ね、ルナ……ルナ?」



 横に居るはずのルナから返答が無いことに疑問を感じ横を見るとルナが、湯船に浮いてました。



「……えぇ」



 しっかりとのばせてました。



 その後、服を着替え、ルナに膝枕をし団扇でルナを仰ぎながら、同盟の話を進めて行きました。



「まず、嬢ちゃんのダンジョンの名前決めないとな」



「あー確かに。そうですねー」



 私は、少し考えた後ルナの頭を撫でてニコッと笑う。



「じゃあ、このダンジョンの名前は“ルナベル大深層”にします」



 初めて出来た友達の名前と、大好きだったお母様の名前をお借りしました。我ながら、中々良い名前だと思います。



 そして、名前が決まるとダンジョンのレベルが1から5に上がり、ダンジョン内に要る全ての使役してる魔物のステータスが、大幅に上昇しました。



『ダンジョン名が“ルナベル大深層”に決定しました。名前が決まった報酬として、今まで蓄積したダンジョン経験地をレベルに変換。

これによりレベルが5に上がりました。

レベルが5に達した事により以下の機能が解放されます。

“同盟” “決闘” “副マスター任命” 』



 それから、クラウさんに色々教えて貰いながら同盟を組み、副マスターにルナを任命すると再度、声が響きました。



『ルナベル大深層の副マスターにルナ・ルミナスクローバーが認定されました。

これにより、ルナ・ルミナスクローバーには新たなスキルがランダムで二つ与えられます。是非、ご活用ください』



 クラウスさんに改めてお礼を言い、ルナを背中に背負いながら、天井を見上げる。



「漸く、ダンジョンとして機能してきましたね……これからが楽しみですね」







ダンジョンマスター


ユキネ・ホワイトベル

変化なし


ダンジョン副マスター


ルナ・ルミナスクローバー


所有スキル

NEW

【観察眼】【節制】


変更なし


同盟ダンジョン


ダンジョンマスター


クラウス・ナイト

レベル100

ランク 冒険者登録なし



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