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どうしてか分からないけど、僕は心から君と笑い合いたい
この世界にあるのはただひたすら広がる海の青と太陽の赤だけだ。
プロローグ
2065年。この年は全人類が知るであろう年号である。何故か、それは地球温暖化の進行により海面上昇が深刻化し、地球の陸が文字通り海になったからだ。
しかし人類はそれを予測していた。人類は一隻の大きさが山脈ほどある船を一万隻ほど造った。
人類は滅亡を免れたのだ。
山脈のような船に乗り、日々過ごしている。
ここはAlpen ship。船の中の一等地というやつで俺はここにいる。ある少女と一緒に。
海と太陽しかない世界で俺は何回彼女を心から笑わせてあげられるだろうか。




