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序章

「 ……王は右に立つ賢者に賢者の石を、左に立つ司書に生命の書を持たせ魔法陣より女王を黄泉より浮世へ舞い戻らせた。そして王は女王と末長く国を収めた」


 風吹けば崩れるであろうあばら家で一人の老人が子供二人と川の字になり寝物語を聞かせていた。

 住人達は家にふさわしくボロに身を包み服と呼んで良いかわからぬ布から出ている四肢は小枝の様に細い。

 

 物語も終わり3人は睡魔に身を預けようとした頃、あばら屋の柱という柱が揺れ埃が部屋中を覆った。

 廃材の寄せ集めの様なドアが開き、衛兵達があばら家を占拠した。

 一番上等な衛兵が書状を取り出し読み上げる。


「キツネ・ミーミルン。至急出頭されたし 」


 嵐のように衛兵は去っていった。

 残った子供達二人の慟哭にも似た鳴き声だけがホコリの中響く。

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