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グラン&グルメ~器用貧乏な転生勇者が始める辺境スローライフ~  作者: えりまし圭多
第六章

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閑話:遙かなる時を振り返る

誤字報告、感想、ブックマーク、評価、いいね、ありがとうございます。


本日二話目ですご注意ください。

「"新しく見つかったエリアの調査のため、もう少しダンジョンに滞在します"、だそうですわ」


「わざわざそんなこと紙に書いて机の上に立てて作業しなくても、ちゃんと見てるからだいたいの事情はわかってるのに律儀な男ね」


「もうしばらく海や古いお城を見ていられますぅ。グラン達がお城で見ていた本はちょっと懐かしい文字ですねぇ」


「そういえば森の外では大きな戦争が何度もありましたわね。その頃の文字のようですわね」


「あったあった、森の近くでも色んな生き物がたくさん死んだわね」


「この森もラトがいなかったら危なかったですねぇ。最後の天変地異のように大雨や地震があったのを覚えてますぅ」


「ありましたわね。あの面倒くさがりなテムペストがものすごい勢いで震源の方へ飛んでいくのを見たのを覚えてますわ」


「ラト曰く、古代竜の痴話喧嘩に他の古代竜も参戦して大乱闘だったとか? 近くで見てみたかったわ」


「えー、怖いですよぉ。そういえば、その喧嘩の原因のガーランドさんはこの森にいたことがありましたねぇ」


「ええ、覚えてますわ。確かお父様と喧嘩をなされた時でしたよね。ラトやテムペストが虐めたせいですっかりやさぐれてしまって……」


「え? あれは元からでしょ? ラトが弄りすぎて更に歪んだのはわかるけど。随分会っていないけど、たまには挨拶に来ればいいのに」


「そうですねぇ。でもぉ、ガーランドさんは人間のお友達が多かったですからぁ、今でもこっそり人間の近くにいそうですよねぇ」


「そうそう、一番仲がよろしかったお友達も人間でしたしね。ここにも何度か一緒に来られましたわね」


「あーーーーーー、思い出した! 赤い奴! そうそう、料理ができないグランみたいな奴! ダメだわ、人間の顔を見分けるのは苦手だわ、色と体型が似てると全部同じに見えちゃう」


「確かに似ていた気もしますねぇ。ガーランドさんの方は色が違いますけどぉ、あの二人もグランとアベルみたいに仲良しでしたねぇ」


「ぬ? ガーランド? どこかで聞いた名前だな。ああ、古代竜のくせにシカとシャモアの見分けもつかぬ、あの色々混ざった生意気な子竜か? 別に虐めてはないぞ? 父に代わり王になりたいと申すから、シカとシャモアの違いを教えるついでに、その父に成り代わるだけの力を付けるまで転がしてやっただけだ。あやつの父という竜は古代竜といっても、純粋すぎる血故にすでに古代竜というには弱りすぎていたからな。赤い方もなんとなく覚えておるぞ……ぬお? グランの奴また妙な者をひっかけているな?」


「確かに綺麗な亀ですけど、あからさまに怪しい亀ですわね」


「水鏡越しでもおかしいのが伝わってくるわ。なんでグラン達は気付かないのかしら?」


「すごすぎて逆に気付かないのではぁ? アベルも弄ばれてますしぃ?」


「ふん、あやつは相変わらず自分の能力に頼りすぎて、それ以外が疎かになっている。力はあってもまだまだ青い小僧だ」


「それにしてもグランはここのところ、古代竜と随分縁がありますわねぇ」


「ね。シュペルノーヴァなんてあんなあからさまなのに、なんで気付かないのかしら?」


「シュペルノーヴァさんは一応隠してますしぃ?」


「あれは隠す気があるのか? いや、あやつの大雑把な性格を考えると本竜は隠しているつもりなのかもしれないな。まったく古代竜という奴らは、体も態度もでかいうえにやることも大雑把すぎる」


「あら、グランがまた何か作るみたいですわ」


「あれは魚ね! 海は実物を見たことがないから、渡り鳥や渡り竜に聞いた話しかしらないけど、川の魚よりずっと大きな魚がいるんでしょ?」


「今日は冒険者はお休みなんですかねぇ? 朝から色々と作ってますねぇ。戻って来たらお魚料理がたくさん出てきそうで楽しみですぅ」


「お、あれはバハムートか? この辺りでは海の幸は手に入らないからな。そうだな、手土産次第ではあの亀を歓迎してやるか」


「亀といっても古代竜ですわよ?」


「ねぇねぇ、王の名を持つ古代竜とラトとどっちが強いの?」


「やっぱり古代竜ですかぁ?」


「ぬ? そうだな、相性次第では負ける気はしないな。ただのシカだと舐めて来るような愚竜はコロンと転がしてやろう。おっと、シュペルノーヴァは禁止だ。奴はやることなすこと大雑把なうえに酔っ払うとすぐ火を吹くからな、出禁にしてそろそろ千年が経つな。まぁ、奴はこのまま出禁でよいだろう」


「そうですわね、酔っ払いはラトだけで充分ですわね」


「な!? 私はそんなに酔っ払って醜態を晒すようなことは覚えがないぞ!」


「醜態というかひっくり返って寝てることならよくあるわね。あら、誰か来たわ。今日はキルシェが来る日だったかしら? ちょっと迎えに行ってくるわ」


「む? あのよく家事をしにくる人の子か。うむ、なかなか良い子ではないか」


「今日も畑とスライムの世話と掃除をしたら一緒に本を読むのですぅ。ラトも一緒に本を読みませんかぁ?」


「あ、ああ、あの少し変わった趣向の本か……。人間の趣向というものは幅が広いものだな」


「おじゃましまーす、お手伝いにきましたー。あ、今日はラトさんもいらっしゃるんですね。お茶菓子を作って来たので皆さんで召し上がってください。それから、アルジネに行った時に新しい本を買ってきました。今回は図書館のちょっと怖いですけど謎解き系お話でした」


「うむ、茶菓子はありがたくいただこう。ゆっくりしていくとよい。謎解きか、なかなか面白そうではないか、少し借りてもよいか?」


「ラト、ずるいですわ。先にわたくし達が読んでからです」


「その前にお茶よ!」


「お茶が終わったら、お掃除と畑とスライムですぅ。読書はそれからですよぉ」



「ということでラトさん、本は順番になりそうです。じゃあお茶菓子を切ってくるのでお茶の用意をお願いしますね」




「む、仕方ないな。たまには私も手伝うとするか――」





「ラトはお茶の準備は手伝わなくていいですわ」






「すぐつまみ食いするからダメ――」






「ラトは畑係ですよぉ。やりすぎるとグランがびっくりするのでほどほどですよぉ」










お読みいただき、ありがとうございました。


明日と明後日の更新はお休みさせていただきます。

水曜から再開予定です!!

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― 新着の感想 ―
古代竜の強さが俺の中でストップ安に・・・
ラトってそのレベルなんだびっくり。ラトが特別なのかそれとも他の虎とか温泉にいた龍とかも同じくらいなのか?
拒否られてるラト(´・ω・`)⇐こんな顔してそうw
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