偽筋肉
考えたことが現実になる魔法!?
「なんですかそれ!俺そんないかれた魔法使えたんですか!?」
俺は驚きのあまりトレーニングをやめて神様の方を向いて聞いた
「やっと真面目に話を聞く気になったんですね、と言うかいつまで筋トレしてんだって話でしたけど」
「すみません、癖になってまして…」
あなたからしたら私神のはずなんですけどねぇと愚痴りながらも説明を続ける
「私は魔法の力であらゆる世界を作ってきましたその世界を作る魔法がさっきの考えた事を現実にする魔法です」
「俺にとっては神様だって言ったのは世界を作ったからなんですね。じゃあその魔法で俺を魔法使いにしたんですか?」
「まあ、それも可能ですが今回は別の方法ですね」
神様が言うには長い年月を掛けて魔力を体内に取り込みながら瞑想などをする事で少しだけ魔法を使えるようになるらしい
俺の場合は魔力で作られたささみなどを摂取しながら一心不乱に筋トレしたことがその条件を満たしたらしい
どんだけ筋トレしてんだ俺…
とんでもないことをしたのかと驚いたが世界を作れるほどの魔法ならともかくそこまでの規模じゃない魔法なら神様が世界を管理するために作り出した管理者や異世界などには俺と同じ方法で魔法を使えるようになった人が割といるらしい
「まあ、あなたの場合は10年もしないうちに修得してるんでめっちゃ早いんですけどね」
あきれ気味に言う神様
魔法の説明を聞き終えて俺はあることに気がついて膝から崩れ落ちる
「…と言うことは俺の筋肉は魔法によって作られた偽物の筋肉ということですか?」
さっきの話の規模からして世界はともかく筋肉をつけることはこの魔法にとっては造作もないだろう
俺が魔法でやったのなら本当に筋トレは意味の無かったものになる魔法修得に筋肉関係ないんだし
「あっ筋肉は魔法関係ないです」