クエスト発生
「誰から聞いたかしらねぇけど、普通気づくだろ」
今思えばこの世界に溶け込むために魔法適性を平均値にしたはずなのに受付の人に魔法の適性が高いって言われてたのおかしかったな。
「お二人が身体強化の魔法を使ってたんで本当だと思ってました……」
剣や棒で戦うとは言ってたけど魔法が使えないなんて言ってなかったから気づかなかった。
「そー言えばアタシたち呪文とか唱えてもないのになんで魔法使ってるなんて思ったの?」
どうやらシアンさんは呪文を唱えないと魔法が使えないと思っているらしい。
「身体強化に詠唱は必要ないですよ」
二人の魔力を操作して身体強化を発動させる。
「うえっ!」
突然魔法をかけたので二人は驚いた顔をしている。
「今身体強化をかけてるんですけど何か感じませんか?」
「あー確かに戦ってるときこんな感じしてたな」
「なんか体が軽いかも」
どうやら二人は無意識のうちに身体強化を使っていたようだ。
「こんな感じで詠唱は必要じゃないんです」
話をしていると報告を終えたミハイルさんが戻ってきた。
「待たせてすまない、話がまとまったよ」
ミハイルさんが言っていた通り、どうやらここのギルドを含む森周辺の街のギルドで調査隊をいくつか編成し、森を調べるのが決まったみたいだ。
「そういえば調査ってなにするんですか?」
最初は探知魔法とかで異変を調べたりするのかと思ってたけど、魔法を使える人が少ないのなら何をするんだろうか。
「調査自体はギルドが用意するマジックアイテムがしてくれるから私達はそれを設置するだけだね」
なんでも魔力の流れなどを遠隔で調べることができるマジックアイテムがあるらしくそれを設置すれば問題なく調査できるらしい。
「ただアイテムの設置には少し時間がかかるから調査地の安全確保の為に周囲のモンスターを倒さないといけないんだ」
「要はモンスターを片っ端からぶっ飛ばしてけばいいってことだろ」
リサさんが拳を打ち鳴らしながら言った。
……今のすごい脳筋っぽくてかっこいいな。
「それと今回の調査に聖女様のパーティーが参加していただけることになったよ」
そういえば聖女様のこと忘れてた……前にダンジョンでやらかした時に会った四人組のことらしいからなるべく会いたくない。
「聖女様ってめちゃ美人なのにえぐい強さだって聞いてたから一回見てみたかったんだよねー」
「アタシも聞いたことあるぜ!ドラゴンを素手で殴り殺したことがあるらしいな」
本当にどうしよう……ダンジョンの時は顔を隠してたけど気づかれる可能性があるしなんとかしないと。
「ずいぶんと物騒な噂だね……まあ実力は確かだよ!私達とは別のルートだから戦いを見ることはできないけどね」
おっ!それなら聖女様のことは気にしなくていいじゃん!
「ただ聖女様がグランドコングを発見したときの話を聞きたいそうだからアイテムを設置した後で合流する事になるよ」
やっぱりこのクエスト受けるのやめようかな……




