表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/28

先読み


 相手の攻撃が速すぎて避けられないので俺は魔力の流れから相手の行動を先読みする技を試すことにした。

 ケヤンロに着く前、人と自然に話せるようにこの世界の常識について魔法で調べていたら偶然見つけたこの技、ここら辺で生きていくには必須な技らしい。

 こんな時のために事前に少し練習していたのですぐに周りの魔力を感じ取ることができた。なんとなく見えない力が川のように流れているのを感じる。

 さっきから攻撃を食らいまくっているのだが段々とどの方向から攻撃が来るのかが分かるようになってきた。

 現状四方八方から岩が飛んでくる上に土煙で敵がどこにいるのか分からないがこのまま続けたら敵の位置も分かるようになりそうだ。


 攻撃を先読みして半分くらい避けられるようになった頃、今までとは違う魔力の流れを感じた。

 モンスターが突進してくるだろうから攻撃にあわせてカウンターを決めよう。そんなことを考えていると土煙の中からクソチーターが出ててきた。

「もらった!」

 俺は突進に合わせて剣を横になぎ払う。

 するとクソチーターが突然宙返りをして攻撃を避けた。

「バ、バカな!?」

 完璧に決まると思ってた攻撃を避けられ驚いていたら目の前に壁が迫っていた。


 気を抜いた瞬間クソゴリラに巨大な岩で殴られ結界の中心から端の方まで飛ばされてしまった。


 完全に油断した…モンスターの動体視力をなめてたわ…どうしよう、このままだと集合時間に間に合わない。

 そんなことを考えているとクソゴリラが目の前までやってきていた。自分の攻撃でダウンをとれたと思っているのか雄叫びをあげながらドラミングをしている。この隙に足を蹴って転ばせられそう。

「足元がお留守だぜ!」

 調子に乗ったせいでがら空きになった足にローキックを放つ。これで体勢を崩せばどんなに動体視力が優れていても倒せる!避けられないほどのスピードで放たれたローキックは見事クソゴリラの足に当たる。


 そしてそのままクソゴリラはきりもみ回転しながら結界にぶつかり体が砕け散った。


「あっ……………まずは一匹」


 思ってたのと違うけど時間もないし気にしないようにしよう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ