吸血鬼な少女との出会い
屋敷に入ると階段から少女が降りてきた。
「おかえりなさい。お父様」
「ただいまレミリィ。ほら挨拶しなさい」
「はいお父様。私はレミリィブラッドフォン。レミリィって呼んでね」
なんだこの少女。羽が生えてるぞ...ま、まぁいいか
「俺はガゼルフォンヴァード。ガゼルでいい」
「わかった。ガゼルよろしくね」
「こちらこそレミリィよろしくな」
「ところでレミリィって吸血鬼なのか?」
「おっとそうだった言ってなかったな。我が家計は吸血鬼族なのだよ」
じいちゃんから少し聞いたことあったけど、本物は初めて見たな。
「そーなんだ」
一国の王様が吸血鬼でいいんだな。
「あっそうだ、お前が入る学校は皆吸血鬼だからな」
おいおいまじか。俺以外皆吸血鬼かよ。こりゃ大変そうだな。
「ひとまず私がお前の部屋を準備しとくから国をレミリィに案内してもらってくれ」
「はーい」
「はーい」
「じゃあ行こっか」
「そーだな」
学校に入る前にちょっと実力を試しておきたいな。と考えてたら裏路地から声が聞こえてきた。
「やめないと爆発させちゃうぞっ」
「どーせできねぇくせになに言ってやがんだ」
「早く連れてけ」
金髪の少女が男達に絡まれていた。あるあるな展開だなと思いつつ助けに向かう。
「やめろお前等。その子に手をだすな」
「あぁ?誰だお前?文句があんならかかってこいよ」
男の近くに素早く近づき、軽く腹を殴ると、どこかに吹き飛んでしまった。
「てめぇよくも兄貴を!」
剣で攻撃してきたが、あまりにも遅かったから、背後に回って背中を軽く殴ったら地面に埋まってしまった。
「助けてくれてありがとう!」
「あらフランじゃない。どーしてここに?」
「買い物してたら、急にあの男達に絡まれちゃった」
「レミリィ知り合いか?」
「えっと自己紹介まだだったね。私はフラン レミリィお姉様の双子の妹だよ。よろしくね」
「そっか俺はガゼルだ。よろしくな。今はレミリィにこの町を案内してもらってたところなんだ」
「ガゼル様はこの国に来たばかりなの?」
「そーだよ。あっちの山にジンじいちゃんとディーンばあちゃんと住んでたんだ」
「えっ!?あの英雄様と!?あんた凄いわね」
「ガゼル様すごーい!」
ふーん。じいちゃんってここまで有名なのか。
「そうかなぁ...。あとフラン、その様ってやつやめてくれないかな?」
「じゃあガゼルお兄ちゃん。これでいい?」
「いいよ」
「それじゃあ今日はもう帰りましょう」
「ああ」
レミリィの妹ってことはフランも吸血鬼なのかな?とゆうか吸血鬼ってやっぱり血を吸うのか?うーん
「なにか悩み事?」
「ん?あぁ、吸血鬼ってやっぱり血を吸うのかな?って思ってさ」
「あー、その伝承ね、あれ嘘よ。十字架がダメとか鏡に映らないとかそうゆうのはないわ」
「そっか。じゃあ吸血鬼と人間の違いってなんだ?」
「うーん...多分吸血鬼のほうが身体能力が高いとか、羽で空を飛べる、後は歯の長さとかかしらね」
「それじゃ、あんまり変わんないんだな」
「でも吸血鬼達は人間の事を見下してるから、学校では気をつけなさいよ。まぁ私達が付いてれば問題ないと思うけど...」
レミリィとフランもブラットリー学園に入学するの?」
「ええ、もちろんよ。みんなで落ちないように頑張りましょう!」
「うん!」
「もちろん!」