転生そして最強への一歩
意識が戻ってきた。痛みがなくなっている。だけど体がぜんぜんうごかない。ここはどこだ?目を開けようとしても開かない
「この子だけ無事みたいね」
「そうじゃのぉ、連れて帰って育ててあげようか」
知らない声が二つ。俺も声をだそうとしたが声もでない。そのまま誰かに抱えられたままどこかに連れて行かれた。誰かの家に着いたときやっと目を開けることができて、そこにはでかい男と女がいた。
誰だお前たち。と言おうとしたら
「おぎゃぁおぎゃぁ」
としか声が出なかった。そして感づいてしまった俺は恐る恐る手を見てみた。俺の手はやっぱり赤ん坊の手になっていた。
幸いにも言語は通じたから言ってることはわかるが、俺は喋れないから会話ができない。
「お主の名前は今日からガゼル。ガゼルフォンヴァードじゃ」
これはいわゆる異世界転生なのでは...
5年後
えいっやぁっとぉっ
5歳になって剣で熊型の魔物を討伐できるようになった。
「いやーすごいのぉガゼルは。五歳で魔物を倒せるとはのぅ」
「じいちゃんの教えのおかげだよ!それと、ちょっと見てて」
と言い、木に向かって手をかざし、魔法陣をだす。そしてそこから火の玉を出すことができた。
「おお!魔法も使えるようになったか。さすがじゃのぅ」
一から人生を進める事になったがこれはこれで悪くないな。そう思いながら家に帰る。
「ばあちゃんただいま!今日は魔物を倒せたよ」
「なっ..魔物をその歳で!?ちょっとじいさん!あんた子どもに一体なにさせてんだい!」
「まぁ勝てるんじゃからいいじゃろ。な?」
「もしものことがあったら、1体どうするんですか...はぁ...まったく。何はともあれお疲れ様ガゼル」
それから5年後
「いいか?魔法というのは、魔力が必要じゃ。だがそれ以前に意志が強ければ強いほど威力が上がるんじゃ。一度わしの魔法を見せてやろう」
「うん!じいちゃんの魔法見てみたい!」
じいちゃんは手をかざして目をつぶった。じいちゃんの手に魔力が溜まっていく。
ドォン!
爆発系の魔法が放たれ、地面が広範囲えぐれた。
「ほれ、ガゼルもやってみぃ」
「わかった。やってみる!」
火属性の魔法を使ってみよう。まずは酸素の割合が多い空気の塊をイメージして、そこに、摩擦で生じた小さな火を加える。そして、少しずつ空気をおくり続ける。
「こんなもんかな」
目の前の木に放ってみると、木は一瞬にして消え去り、炎はどんどん広がっていった。
「いい感じの威力じゃ。さすがわしが鍛えただけはあるのぅ」
(とは言ったものの、わしが教えたとしてもこれほどまで強くなるはずないんじゃがのぉ)