信頼が生む恐怖
異世界転生して楽しいファンタジーライフを送りたい!
誰もがそう思ったことがあるだろう。だが、近代の科学は歴史に名高い様々な偉人のおかげで進歩しており、魔法だとか、スキルだとか、ましてや人以外の種族は絶対に存在しない。そう言い切れてしまう..はずなのだが...
西暦2310年 東京都 am7:00
俺はいつものように会社に出勤した。
オフィスに入って
「おはようございます」
といつものようにいろんな人に挨拶した。
「昴君っ!おっはよう!」
「おはようございます。由奈先輩。今日も元気ですね」
この人は俺の上司の梓由奈先輩。入社した時からずっとお世話になってて、すごく頼れる人だ。
「あったりまえだよ。元気にしてれば、きっといつか良い事があるからね!」
「そ、そうですか。頑張ってくださいね」
am11:50
お昼休憩の時間だ。今日は気晴らしにどこか食べに行こう。
「和人。一緒に食べに行こうぜ」
幼なじみの和人を誘った。
「いいよ!で、どこ行く?」
「そーだなぁ。じゃあすぐそこのラーメン屋行こう」
pm1:10
昼食もとって仕事再開。仕事終わり先輩に頼まれてることがあるから、今日は早く終わらせよう。
pm5:00
結局いつも通りの時間になってしまった。急いで呼ばれた場所に向かった。
「先輩!遅れてすみません」
「あっやっと来てくれた。もう昴君おそーい」
「すいません。ところで用事ってなんですか?」
「それはねぇ」
と言われた瞬間先輩が抱きついてきた。
「せ、先輩!?どーしたんですか、こんなところで」
「私昴君の事好きになっちゃったの。だから責任とって」
次の瞬間
ぐさっ
「えっ...先輩...どーして...」
先輩に抱きつかれてお腹を刺された。血が止まらない。意識が朦朧としてくる。
「あははは。いい眺めだわ。一回人を刺してみたかったのよ」
「なんで..俺を」
「だから、さっきもいったでしょ。私があなたを好きになっちゃったからよ」
そんな理不尽な事があるのか。と言いたかったがそんな言葉すらもう出せなかった。