勉強会~クレアルージュの歴史?~
いつも通り7歳以上の子供たちは、孤児院に集まって勉強をしていた。7~9歳は、俗にいう読み書きそろばんの勉強である。魔法が使えない純粋な獣人の子たち意外は、簡単な魔導書を読んだり、錬金術専門学書を読んで勉強する。
9~12歳で更に歴史や地理、種族の成り立ち、やりたいことの勉強などを進めていく。
ジェスロに関しては、魔人族の血が入っている事を知らなかったため下の子たちに教えながら魔法や錬金術を今になって勉強している。
ジェスロは、真面目な為にすでに一通り終わっているので心配ないだろう。
回りを見渡し資料を揃えたクレアルージュは、勉強を開始した。
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僕が最初に開いた書物は、種族関係らしい。
この世界は、2つの世界が融合した形跡があり同じ種族同士が交わり現在の種族構成になったらしい。吸血族は、エルフと分かれ種族として進化したらしい。
また人間も肌の色で身体能力や体質がわかり髪の毛の色で魔力の突出属性がわかるらしい。
獣人は、ハーフだと獣感が薄くなり同じ獣の特性同士だと獣の血が濃くなる
「だからデルコは、見た目の猪感が両親より濃いんだねー」
僕の中にドワーフの血が流れているがドワーフとは、人間獣人らしい。
らしいばかりなのは、判明した真実と仮説から組み立てられた論文から来ているため正しくない可能性を考慮して書いたらしい
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クレアルージュは、書物を閉じてヴォイヅェルトに話かけた。
「ねーヴォイヅ。この本微妙だし疲れない?」
「だから早く終わらせた。全部読んだけど最初の数ページであと繰り返しだから」
「竜人族や、魔人族のことは、無理やり人間や、獣人にしてるね。ドワーフもだけど…」
「俺が先に勉強してたおかげで無駄に読まなくって良かったじゃん。こっち見たジェスロがソレ見て苦笑いしてるし、終わりにしなよ」
「そうだね。 歴史の勉強するよ。」
「歴史は、年代表だけで大丈夫だ。これ以上は、無意識。地理も既に知っているものだけ」
話終わった2人は、それぞれの勉強に戻った。ヴォイヅェルトは、自分の勉強が終わったらしく下の子たちの勉強を見に行った。
結局クレアルージュは、関係無い別の書物を開いた。
錬金魔術に関する魔導書を勉強の時間いっぱいまで読んでいた。読み書きそろばん、魔法、錬金術以外まともに勉強できる書物は、ここには、存在しない様だった。
実は、この世界のどこにも存在しないと後に知ることとなる。