クーベリカの外
いつもと違い今日の朝は、鍛練は、ない。
いつもの服の上から鎧やローブを身に付けていた。
いつもより装備などもしっかりと装着していた。
魔法袋も宝物庫も高級品だが、この村発祥の為、どちらか1つを全員持っていた。
最近では、加工が簡単な為、魔法鞄が中心となりつつある。
しかし魔法鞄は、移動中に狩った魔物を入れる為の2つが幌馬車の中にあるだけである。
村の出入口には、見送りにかなりの人が集まっていた。
全員が馬車に乗り込んだ。
多くを語らず簡単に済ませる。
クーベリカ村の見送り方である。
語り過ぎると帰って来れないと考え旅の無事を無言で祈るのである。
馬車が動き出す、少ししてから
「「「「「いってきます」」」」」
ヴォイヅェルト以外の子ども達が声を出した。
返事は、「いってらっしゃい」と見送りの子ども達
だけが返してみんな手を振っていた。
見送りとしては、静かなものだ。
世界は、広い。
クーベリカ村とクーベリカの森しか知らない子ども達の成長を、そして無事を誰もが願い、馬車は、見えなくなった。
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馬車で進ん行くとたまに魔物が出てくる。
なるべく小さい一撃で仕留めるようにしていた。
素材を集めて金を稼ぐ冒険者流の戦い方である。
倒したあとは、魔法鞄に詰めていく。
最初の町に着いたら仮冒険者登録をフランシスカ、プラムシリカ以外の子ども4人が登録予定だ。
身分証となり通行が楽な為である。
ギルドという組織は、いくつかある。そのなかでも冒険者、商業、医療、職人、調理師の5つは、ギルドに登録していないと出来ないといってもいい。
登録していないと未熟か技術が無いため信用がないと考えられるのだ。
冒険者は、簡単に登録できる。
商業、医療は、試験がある。
職人、調理師は、推薦でのみ登録可能。
ヴォイヅェルトとクレアルージュは、商業と職人のギルドにも登録するため、勉強中である。
村を出て2日、そろそろクーベリカの森を抜けてクーベリカの外に出る。
だんだん回りが明るく拓けてきた、そして子ども為は、初めてクーベリカを出た。
道がある以外は、一面の草原だ。
ここから本当の旅が始まる。