指針占い~非常識で規格外のおかしい2人~
パークが退室中にアスカとクレアルージュが入れ替わっていた。クレアルージュが既に椅子に座っていた為、そのまま占いが始まった。
「…………」
メリッサは、絶句していた。
とりあえず持ち直したあとメガネを拭き水魔法で顔を洗い、仕切り直した。
「……………ありえない」
最初の言葉がそれだった。
「とりあえず…始める…」
「よろー」
軽いクレアルージュと冷や汗をかき続ける2人のやり取りが始まった。
「まず魔術適正…錬金術適正…生活魔法…付加魔法…鑑定魔法………魔属性は…火、水、土、雷、金…固有属性…温度、干渉………」
固有属性は、特質変化で滅多に現れない魔属性である。
しかも2つ
「へー僕すごいねーー」
クレアルージュは、ものすごく軽い感想を返した。
「技能は…合成錬金…薬学錬金…錬金魔術…生体錬金…鍛冶…分解錬金…鑑定眼…接触鑑定…鉱物理解…生態理解…成分抽出…武術理解吸収…」
「多いねー」
「ドワーフと人間のハーフで……身体は…人間…特性は…ドワーフより……」
「へー。特性ねー」
「職業指針は……生物学者、鍛冶師、錬金術師、鑑定師、薬師、魔道具職人、賢者………」
「選択肢多いと迷うねー」
全員黙っていた。クレアルージュの規格外さに黙るの一択だった。
しかしヴォイヅェルトが更に凄まじいかった。
「うぅ………クレア凄まじい………ヴォイヅ見るの怖い………………」
「いやいや、見てくれよ」
「………覚悟……………いざっ!」
占い始めた瞬間メリッサ固まった。
「………ヴォイヅ……………クレア以上………………」
全員固まった。メリッサは、感情を一時的に閉ざして占い結果を話始めた。
「古代術適正…魔術適正…全魔法適正………全魔法適正は…よくわからないから深く見た………全ての魔法が使えるみたい…………ただし理解が必要………魔属性、全て………固有属性…固定、空間、鎖、傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、強欲、暴食、色欲………」
本人すら理解が及ばない。メリッサを信じていても他の人に確認して貰うべき状態だ。占いババアだったらショック死しても誰も驚かないレベルのないようだった。固有属性に7つの大罪全てが揃っている時点で尋常ではない。
「技能は…空間認識…現象停止…超即理解…速読…魔力感知…魔法作成…複数付加…封印鎖術…大罪詠唱…結界詠唱…無詠唱…詠唱破棄…魔法組み換え…武術理解吸収…」
もう理解が及ばないどころか国すら滅ぼせるレベルである。技能が固有属性を全て使えると物語っていた。
「吸血族…エンシェントエルフのクォーターで…残りが人間……うまく混ざりあい…新たな種族と化している……吸血魔法と変わっているため…普通に生き血の摂取やめて………」
恒例の生き血摂取は、無意味らしいヴォイヅェルトは、そこだけピクッと反応した。
「職業指針は…破壊者…到達者…解明者…探求者…断罪者…異端者…」
なんて職業だ。破壊者って…なんか納得した。
むしろ既に異端者である。
みんなが納得しながらも不安を残して占いは、終わった。
メリッサは、1週間寝込んだ。