表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/80

蹂躙

人のみをもって修羅とかす【人修羅】は使い続けられる時間はそう長くはない。レイズの力をもってしても十分程度が限界だ。

 だが、相手の人数もそう多い訳では無い。十分もあれば十分に倒しきれるはずだが、魔法という不確定要素がある以上楽観視は出来ない。


「さあ、かかってこい!一人残らずひねりつぶしてやる!」


「調子に乗ってんじゃないわよ!

 前衛は総攻撃!後衛は詠唱!」


『はい!』


「そんな時間がもらえると思ってんじゃねえぞ!」


『水よ!【水園】!』


「【氷龍】」


 相手の半分の人数がパーティの部でアインが使っていた【水園】を使う。

 そしてアインはその水を利用して氷の龍を作り出した。

 くしくも技の組み合わせはパーティの部の時と同じだったが、今回の氷龍は中まで氷で満たされており、尚且つ大きさも前回の比ではない。


「大きさだよりか?【土狗】纏え【炎装】【水爪】」


 前衛を倒すために一匹の犬を土で作り、炎を纏わせ水の爪を作る。


「集え【小土狗(こどく)】纏え【炎装】【水爪】」


 土狗を小さくしたものを十匹ほど作り出し、こちらにも通常サイズと同じものをかける。


「いけ」


 指示を出すと同時に十一匹の土狗は前衛へ向かって走り出した。


 土で出来てはいるが、岩のように固いそれに前衛は苦戦した。

 剣で切り裂こうにも硬すぎてまともに刃が通らず、逆にあちらの剣身が欠ける始末だ。

 また、水で出来た爪を防ごうにも元が水で出来ているため簡単に通過してしまう。そのまま体にまで攻撃が届くため、防ぎようがない。

 唯一倒せているのがアインの操る氷龍なのだが、土狗が小さいため倒すのが難しく、自分の味方と入り乱れているためまともに攻撃できなくなっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ