表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/80

パーティの部・決勝~決着~

 レイズは決闘場の空間を掌握した。

 敵の位置全てを認識し、行動を把握。攻撃のタイミングに合わせて回避、反撃。

 連携をしようがしなかろうが、結果は同じ。すでに決闘場の上はレイズの独壇場となっていた。


 上、横、後ろ、下。

 攻撃の速度は上がってきてるかな?

 回避はまだまだ簡単だけど、このまま速度が上がってくるともう一つギア上げなきゃならないかな。それは大変だからその前に決着をつけたいんだけど・・・・難しい、かな?


 今のところレイズは全てカウンターに徹しているが、攻めに出れない訳では無い。

 しかし、ユキの魔法のことを考えると、攻めに出るのは難しかった。


「皆さんもう少しで溜め終わります!十秒後に引いてください!」


 ユキはあと十秒で魔法を完成させるそうだ。流石にあと十秒でこの四人全員を下すのは難しいな。

 PSには大きな差があるけど、ステータスの差が出てきたかな。


 レイズのステータスは確かに高い。しかし、あくまで生産職。戦闘職に比べDEXにも多く振っているため、ステータスには大きな差が出てくる。なおかつレベルでも負けているだろう。

 現在レイズはPSのみで『灯篭の燈』を圧倒している状態である。ここにユキの魔法が加わったら戦況はどちらに傾くか分からない。




 あと三秒。二、一、来た!


 十秒が経ちユキの魔法が放たれた。

 それは巨大な火の巨人だった。熱は離れている俺のところまで届いてくる。表面の温度はどれほどなのだろうか。


「【紅蓮魔法:炎帝】」


 ユキが呟く。恐らくこの魔法の名前だろう。魔法の属性から考えるに火魔法からの派生の様だ。

 これは少し大変だな。


「【装備変換(ウエポンチェンジ):紅魔刀】『翼よ』」


 この間訓練しているときに気づいたことなのだが、種族:天使は自由に翼を出すことが出来る様だ。

 武器を持ち換え魔法の吸収が可能な紅魔刀にする。これがどこまで通用するのか心配だが・・・・まあ、大丈夫だろう。もし駄目ならその時に考えよう。


 そんなことを考えながら、空中に飛び上がり━一閃。巨人の腕を斬る。

 っち!こいつ回復すんのか。


 ユキが魔力を供給し続けているようで、ユキのMPが切れるまでは永遠と倒しきれないようだ。

 それがなんだ!だったら、魔力が空になるまで切り続けてやるよ!


「【三重詠唱】【身体強化】【瞬動】【瞬動】【瞬動】【瞬動】・・・・・・」


 身体強化を重ね掛けした後、俺は瞬動を使い巨人を斬り続けた。

 会場はどんどん緊迫した雰囲気へと変わり、静かになった。

 一、二、三、四・・・・・・


 何度切りつけたころだろうか。

 巨人の回復速度が下がり始めた。巨人の攻撃は見た目わりに早かったのだが、動きもとろくなってきている。ユキのMPが切れてきたのだろう。

 ユキの魔MPがどれだけ多く、回復が早くても、MPは無限にあるわけでは無い。巨人を維持するだけでもMPを消費するのに、俺が攻撃するたびに維持以上のMPを消費する。この状態ではもう長くないだろう。


 それから三分ほどしたころだろうか。巨人は回復しなくなった。ユキのMPが切れたのだ。

 その後は簡単だった。首に向かって一閃。首を落とされた巨人は完全に動きを停止した。


「お兄さん・・・流石、ですね・・・この勝負私たちの負けです・・・降参します」


『ついに激闘の決勝戦の勝者が決まった――――!!!!!!!勝者・・・・・・・・レイズだぁぁぁあぁあぁ!!!』


 ユキの降参の後、すぐに実況が入った。

 勝者の宣言に合わせ俺は右腕を上げた。

早めの投稿でしたが、土曜日に投稿する予定は変わりません。

決着ぐらいは早めに投稿しようかな、という僕の身勝手です。



この話を面白いと思ってくれた方は、下の方から☆→★に押していただけると嬉しいです。

今後とも『リアルチートな生産職』ともども、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ