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凍蘭の魔女VS紅天使

すいません投稿遅れました。

前半は和俊目線です。

 索敵者は隠密を使って姿を消し、レイズに向かって駆け出した。

 レイズはこの決闘場(フィールド)全体を見通す程度の索敵能力は素で持っている。その索敵能力はこのゲームでスキルを覚えた程度で覆せるレベルではない。

 レイズは全ての攻撃を最小限の動きで避けていく。索敵者は攻撃を全てすれすれで回避され、徐々に焦った表情になっていった。


「和君。彼はどうなの?」


「レイズか?全然問題なさそうだな。あいつを相手にするんだったら、まずスキルに頼り切った戦い方を改めないとな」


「私も彼とは相性が悪そうだな」


「ユウカの戦い方は超速攻攻撃だからな。現実でもお前はすげぇけど、あいつのRSはちょっと・・・いや、完全に人間離れしてるからな」


「やっぱりそうだよねー。彼に勝てるやつはいるとしても、こっちでラスボス級の能力を持ってないとずる(チート)使っても勝てないもんね」


「だろうな。お、そろそろ決着がつきそうだぞ」





 和俊が話している間にも戦闘は続いていた。いな、それは戦闘と呼べるものではなかった。

 一方的な蹂躙劇である。アインはかろうじて残ってはいたが、他の5人は瞬く間にやられてしまった。

 先の戦いとは違い、真ん前からぶつかって潰されていった。盾役の意味もなさず、レイズが力を込めて殴ると剣士を巻き込み後ろの壁へと吹っ飛んでいった。

 盾は真ん中から割れている。剣士は盾役の鎧の重量も相まって、重さで体力が前損してしまった。

 剣士が場外へ消えた後すぐに盾役も消えていった。僧侶の回復魔法は間に合わず、一瞬にして二人が消えた。


 その後すぐにレイズが裏拳を放ち索敵者を吹っ飛ばした。壁にぶつかりはしたものの、距離が離れていたこともありHPが全損することは無かった。

 僧侶が回復魔法を放とうとするが、槍使いの位置を調節しながら戦い、レイズか槍使いが魔法を阻むように動いた。

 槍を剣で巻き取ると、槍を奪い槍使いを刺殺した。

 そのころには索敵者も、【出血】の状態異常によってHPは空になっていた。


 槍使いから槍を引き抜くと、僧侶に向かって投げた。かなりの勢いで飛んでいったが、突如現れた氷の壁によって槍は阻まれた。それでも氷を砕き、氷の破片が当たった事で僧侶が気絶はしたが。


「どうする、アインさん?もうアンタ一人だけど」


「あきらめないわよ。【水園】」


「おっと」


 突如地面から水が出てきた。突然のことに驚きはしたが、冷静に翼を使って回避することが出来た。


「ちょっと、それはずるくないかしら?【氷龍】」


 地面に出てきた水は凍り、アインが入れる程度の隙間を開けて、龍の形を取った。


「それに言われたくはないかな。俺も負けてられないな。【五重詠唱:土狗(どく)】」


 五体の土で出来た狗を作り出し、龍に向かって放った。


「そんなので私の氷龍に勝てるとでも思ってるの」


「狙いは龍の口だよ。その龍って中身空洞だろ?そのサイズを作るには水が足りなかったんだろ」


 その指摘は当たっており、アインは何も言えなくなってしまった。


「だったらやることは簡単。自衛の能力が少ないアンタに向けて攻撃すればいい。その狗は内側から龍を破壊するためだよ」


 狗は内側から龍に攻撃し、氷を破壊した。


「これで終わりだ【水炎獄】」


 炎で出来た檻の中が水でどんどん浸っていく。MNDは他の職業に比べれば多いだろうが、それでもこの檻の炎をくぐってはただでは済まない。かといってこの中にいても、MPが切れ魔法が使えないため水没死するだけだ。


「降参するわ」


『準決勝第一試合!勝者は・・・・・【紅天使:レイズ】だぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


 実況が勝敗の発表をして決闘(蹂躙劇)は終わりを迎えた。

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