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凍蘭の魔女VS紅天使

 レイズが【弓聖:夜々】との決闘を終えた後の試合は、実にスムーズに進んだ。


『第一回イベント、パーティの部もいよいよ大詰め。準決勝の舞台に進んだのはこの四パーティ。まあ、1つはパーティと言えるのかわかりませんが、それは置いといて。

 準決勝第一試合『紅天使:レイズ』VS『氷結の魔女:アイン』率いる【凍蘭の魔導】!

 準決勝第二試合『魔姫:ユキ』率いる【灯篭の燈】VS【ケモナー同好会・第一パーティ】

 彼らがどのような試合を見せてくれるのか、期待しましょう!

 それでは準決勝第一試合・・・・・・・・・・・・・始め!』


 実況者の合図と共に空中に『START』の文字が現れ、試合は始まった。


「先手必勝よ!相手は一人!それでも、一騎当千ともいえる者だ!油断せずに全力でぶつかれ!」


 アインの合図と共に動き出した【緋蘭の魔導】。アインが次々に指示を出し、仲間はそれに従って動いていく。


「陣形を崩さずに攻撃初め!」


「「「おおおぉぉぉぉぉぉ!」」」


 【凍蘭の魔導】は、盾役(タンク)一人、剣士(アタッカー)一人、槍使い一人、索敵者(シーカー)一人、僧侶(ヒーラー)一人、そして攻防どちらの要でもある魔術師アインという、とてもバランスの取れたパーティであるように見えるが実態は真逆で、盾役が相手の進行の邪魔をし、剣士が盾役を過ぎてきたところを攻撃。索敵者が隠れて罠を設置し盾役の手伝い、槍使いは剣士と一緒に攻撃。僧侶が一人でパーティを回復し続け、詠唱が終わるとアインの魔法で一掃という、とてもアインに頼り切ったパーティである。

 それでも、パーティの連携は上手く、前試合で戦った【ケモナー同好会・第二パーティ】相手には、別の戦い方を見せていた。


 今回もまた別の戦い方のようで、先の試合とは別の陣形になっていた。

 二・一・一・二、と言った感じに並び、何故か攻撃に参加するはずである剣士が二列目に並んでいた。

 恐らくは、レイズが前試合で見せた盾役の上を飛び越えたのを警戒しての陣形なのだろう。


「考えているようだけど、まだまだだな」


 レイズは不敵に笑うと【凍蘭の魔導】に向けて駆け出した。

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