弓聖対紅天使②
『第一回イベント:パーティの部。二回戦にして注目のカードが出そろいました。
二回戦第一試合 『弓聖:夜々』率いる野良パーティVS『紅天使:レイズ』!!!
二回戦第二試合 『氷結の魔女:アイン』率いるパーティVS『ケモナー同好会:第二パーティ』
二回戦第三試合 『魔姫:ユキ』率いるパーティVS『パーティ:猛き者』
二回戦第四試合 『ケモナー同好会:第一パーティ』VS『パーティ:勇気の剣』
残り八チーム。どこが優勝しても可笑しくありません。第一試合は単身であるレイズさんが不利なようにも感じますが、個人戦や一回戦の様子を見ると、何が起きても可笑しくありません!では、二回戦第一試合を開始しましょう!
皆さん準備はいいですか!!!』
「OKだ」
「同じく」「「「「「ああ!」」」」」
レイズが答え、それに続いて夜々とそのパーティも返事をした。
『それでは、二回戦第一試合!
開始!!!!!!!』
司会の合図とともに試合は始まった。
夜々のパーティは盾役三人、魔術師一人、僧侶一人、そして弓使いの夜々だ。前衛後衛の割合は半々だが、前衛は攻めるためではなく後衛を守るための壁の様だ。
レイズの戦い方は基本的に近距離戦か中距離戦だ。対レイズ戦には効果があるが、それこそアインやユキ、ケモナー同好会の使う飛べる魔物が相手の時につらそうだ。
しかしレイズは魔法を使えないのではなく、使っていなかっただけだ。個人戦のcarton戦でも魔法は使っていた。
夜々と魔術師は矢や魔法を放つが、ことごとくレイズが切り裂いていく。
「このままではジリ貧だな。盾役前進!」
そのような状態が十分も続くと、観客の方は盛り上がっているが、夜々は痺れを切らしたようで盾役を前へ出してきた。
「ようやく前に出たな。【空歩】」
レイズは盾役がすぐに戻れないところまで前進すると、【空歩】を使い盾役を超えて後衛の前に出た。