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OUT OF HERE  作者: ホーリン・ホーク
8/25

8.freight train

 二人は民家で服と食料を盗み、貨物列車に飛び乗った。

 陰鬱な影にやがて朝陽が射し込む。

 流れる景色に目をやりながら彼らはしばらく黙っていた。



 ライセンスが訊いた。

「ブリウスよ。お前はどこまで行く?」

「うん。ヘヴンズフィールドへ。俺の彼女がいるんだ。クリシアを連れて、どこか遠くへ逃げる」

 ライセンスは鉄下駄のような顎を突き出して頷いた。

 ブリウスが返す。

「あんたは? どこへ?」

「……あ? ああ、そうだな。俺には身寄りもない。さてどうするかな。その町で、俺も降りることにする」

「二人だと、この先足引っ張らないか? 互いに」

「いや。二人だから互いに知恵も出し合える」

「……そうか」

「ここまでは俺が先導した。ここから先はお前さんに頼む。いいかい?」


 盗んだ水筒をブリウスに渡してライセンスは言った。

「ブリウスよ。うまく逃げきろうじゃないか」

「あ、ああ。そうしよう」



挿絵(By みてみん)

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