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2.four years
ブリウスの刑期は四年。
今その三年が過ぎようとしていた。
ジャックと組み、〝仕事〟を始めたのは十八歳の時。
首謀者はジャックで、ブリウスは必ず車で待ち、逃げ道を切り開いた。
仕事といってもそれは法に背いた犯罪。
理由がどうであれ正当化はできない。
しくじれば法の番犬に捕らえられ、制裁を加えられる。
もっとも、それは覚悟の上だったが……。
あと一年。
ブリウスは決して卑屈になってはいなかった。
ずっとアウトサイドで生きてきた。
逃げるように生きてきたが、誰のことも恨んではいない。
ただ友を信じて動いただけだ。
今はムショにも慣れ、心を入れ替えたつもりでいる。
短く刈ってあるブロンドを撫で、ふっと息を吐く。
青い瞳で牢壁のはるか向こうで待つ彼女を今日も見つめる。
あと一年、おとなしくしていればまたクリシアに会える。また一緒に暮らせる――ブリウスはただ一途にそう願っていた。