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OUT OF HERE  作者: ホーリン・ホーク
16/25

16.goin' back

 午前七時。

 ライセンスは車の脇に立ち、静かに遠くを見つめていた。

 澄んだ冷気を思いきり吸い込むと、二メートルの巨体が打ち震えた。

 やがてブリウスがやって来た。クリシアを連れて。


「ミスター・ライセンス。よく眠れたかい?」

 笑顔で応える。

「ああ。何より空気がうまい。生きた心地がする」

「そして朝はこれ」と言ってブリウスは拝借してきた新聞を渡す。

「俺たちのこと、まだ載ってないぜ」



 ブリウスはキーを回し、アクセルを吹かした。

 三人を乗せた車はまた走り出した。

 しばらく経って後ろのライセンスが身を乗り出した。


「……ブリウスよ。北へ向かうのでは?」

 車は来た道をまた戻っている。

「ああ。大事なこと思い出してね。〝ジャック兄貴〟のとこへ寄らなきゃ。付き合ってくれるかい?」

 ルームミラーに映るブリウスのどこか切ない眼差し。

 ライセンスは表情を変えずに小さく頷いた。

「……わかった」



挿絵(By みてみん)

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