表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
OUT OF HERE  作者: ホーリン・ホーク
14/25

14.wanted

 もうじき夜が明ける。

 薄暗い部屋にはテレビの画面が輝いている。

 煌々と照らされるブリウスはあれこれチャンネルを変え、ニュースを探していた。


 ――俺たちことは出ていない。あれから丸二日過ぎたというのに。何かおかしい……

 と、ブリウスはフゥッと息を吐き、また煙草に火を着けた。



「……おはよう」

 ベッドの上、眠っていたクリシアがブリウスの膝に擦り寄る。

「あ、ごめん……起こしたかい?」

「もう行くの?」

「いや、まだだ。寝てろよ疲れたろ」

「うん……。ねぇ喉乾いた」

 ブリウスは立ち上がり、冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってくる。



「おいしい……」

「クリシア……あのさぁ、ジャックのことだけど」

「え?」

「ジャック。……金のことで何か言ってなかったか?」

「何? お金?」

「九年前の話だけど」

「九年前? 知らないわ。お兄ちゃん私を避けてたから」

「……それはちょっと違うよ、わかってるだろ? ジャックは指名手配で……そうせざるを得なかったんだ」


 

 クリシアは顔を伏せ、口を閉ざした。

 その背中を抱きしめるとブリウスはまたつらくなった……。




挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ