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装甲騎兵ボトムズ 青の騎士ベルゼルガ物語 〜パイルバンカー〜

 今回はゲーム全般で行きます。

 本作に限らず、タカラ作品はおしなべて音楽がいい。個人の印象ですが、本作はAVGパートも渋めの曲に統一されていて作品世界の演出に一役買ってます。もちろん、バトリングのBGMもカッコいいものが多いですが、こちらは闘神伝とかに比べるとちょっと印象が薄め。個人的にはAVGパートの曲の方が勝ってます。これは作品としてはチト、微妙な部分ではないかと。


 それとストーリ、というか、世界観も独特です。原作に忠実にはしたっぽいのですが、どうにも当時の流行から離れてる感は否めません。ま、筆者はそんな部分も好きなんですけどね。やたら男臭く、女性キャラなんて数えるほどしかいません。しかも恋愛パートが全く存在しない漢仕様! 惚れます。

 その数少ない女性も年増だったりシングルマザーだったり、オタク層に媚びる気が全く見られないのが清々しい。これも原作準拠なんでしょうか(笑)。


 でもキャラ絵はかなりイケてます。筆者的に。これも当時の流行からはちょっと離れてるっぽいのですが、筆者的にはどストライクです。前述したように女マッチメイカーは好みのタイプです。まあ、恋愛には発展しないのが本作らしいといえばらしいのですが。ただ、やっぱり流行から離れてるので、そこがセールスに繋がらなかったのかな? とも、ちょっとは思います。筆者としては今どきの流行の美男、美女が百花繚乱の作品は正直カンベン、ってなタイプなので、逆に本作の媚びない絵柄の採用は支持してるんですけどねぇ。

 このキャラ絵を描いてたのって誰なんだろ。どこかで見たことがある気もするのですが。今度調べてみよう。


 ADVパートが万人受けとは言い難いように、バトルパートもそっちの仕様に合わせてます。

 バトリングのステージは3Dの箱庭空間なんですが、四角形なので角に追いやられると苦しくなります。円形闘技場にしてくれれば快適に戦えたと思うのですが、技術的に難しかったのかも知れませんね。なので、角に近づくのはなるべく避け、敵を角に追いやる戦い方が理想です。


 闘技場にもいくつかバリエーションがあります。何もない四角形空間、障害物が点在する空間、ラストバトルは侵入不可エリアがあったりします。これはゲームバランスの関係でしょう。前述しましたが、本作のバトルは遠距離射撃を牽制に使い、接近してパイルバンカーを打ち込むのが基本です。というのも、このパイルバンカーの威力がハンパなく、一撃で与えられるダメージが大きいからです。遠距離射撃だけで勝ちにいくスタイルももちろんアリですが、純粋に勝ちにいくならパイルバンカーは必須です。

 が、これがあまりに強力すぎるため、使い方を習熟してしまうとバトルの難易度が下がります。極論するとバトル開始と同時にスタートダッシュで敵に接近。正面攻撃でパイルバンカー発動。これが決まればいきなり敵ATの耐久力を大幅に削れます。

 さすがにこれではまずいと思ったのか、ラストバトルでは中央に進入不可エリアがあり、この技が使えません。その代償として、ただでさえ狭い闘技場が更に狭くなり、障害物がある場所では本作の操作性の悪さが如実になります。このあたりも本作の惜しい部分ではあります。


 ATの挙動にも惜しい部分があります。ローラーダッシュやピックターンは問題ないのですが、ほとんど使えない投げ技なんかは正直、いらないなと思ったり。あと、R2ボタンで発動するターンフェイント(名前は違う可能性アリ)なんかはその場でくるくる回って敵の攻撃を無効化するのですが、スピードが落ちる上、ターン終了時に確実に集中砲火を食らうので、はっきり言って使わない方がマシです。しかもビジュアル的にマヌケなので見せ技にも使えないという。それとパイロットが搭乗する際の降着ポーズも謎。動けない上に敵の攻撃が当たらなくなるわけでもない。しかもバトル中にやるポーズじゃないでしょ! まあ、ファンの人は感涙したかも知んないけどさ。


 武装にしても帯に短し感があります。連射のきくマシンガン、高威力のランチャー、追尾機能のあるミサイル等々、多種多様なのですが、どれも一長一短あってぶっちゃけ、使い辛い。じゃあ近接戦闘用のパイルバンカーを使わせたいのか? とも思いますが、反則的な威力なのでゲーム性を損なうデメリットがあるのです。

 パイルバンカーは発動すれば一定距離、敵をオートで追尾してくれる優れもの。間合いさえ掴めば、あとは侵入角度に気をつければ命中させるのは容易です。一度使うと再装填に時間はかかりますが、何発でも打てるので(違うかも知れませんが)パイルバンカーが戦いの柱ではあるのですが……やはりゲーム性を損なっている部分は否めません。他にも接近戦用のハンマーパンチとかありますが、これは自動追尾機能がないのでほとんど当たりません。ただ、発動した時、腕から薬莢が飛び出る演出がカッコいいので、ファンアイテムでしょう。

 他にも敵のマシンガンが当たったら慣性の法則を無視して自機の動きが止まって全弾被弾したりと、首を傾げる挙動もいくつか見られます。


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