装甲騎兵ボトムズ 青の騎士ベルゼルガ物語 〜アーマード・トルーパー〜
はい。略してAT。アーマード・トルーパー編です。ちょっとカッコつけてトゥルーパーと表記したくもなります。スターシップトゥルーパーズみたく。が、ぐっと我慢です。
説明書によるとATは3つのクラスに大別されます。軽量のライト級。中型のミッド級。重量のヘビー級です。ボクシングの階級っぽくてかっこいい! 筆者はワクワクしました。使いやすいのはやっぱりミッド級 (スコープドッグやベルゼルガもこのクラス)なんですが、ヘビー級はスピードに劣る分、装甲、火力に優れるので一概に劣ってるとは言えません。上級プレイヤー向きでしょう。で、特殊なのがライト級。本作ではツヴァークの一体のみしか出ませんし、武器も威力の低いものしか持てません。装甲は言わずもがなのペラペラで、一撃もらえば致命傷です。しかし、最高の速度と旋回性を誇ります。
敵として戦う分にはいいカモなんですが、自分で使えば鈍重なATを翻弄でき、エースパイロット気分を満喫できます。筆者も中盤ではヘビー級をよくあしらってました。
さすがにラスボスとかは厳しいですが、ゲーム誌で「最強ATはツヴァーク! これだけでクリアできる!」なんて投稿もありました。筆者には無理でしたが。
これってジムに乗った腕利きがドムやゲルググを相手に譲らないのと同じ感覚なんだと思います。性能差を腕でカバーみたいな。ツヴァークはそんな気分を満喫させてくれる名機なのです。
あと、シャドウフレアも黒くて強くてカッコいい。まさに悪役の機体のお手本のような性能と悪魔的デザインです。やはりゲーム誌の読者投稿コーナーに、「この機体が拝めるだけで感動もの!」なんて原作ファンからのリスペクトがあったり。筆者は未読ですが、その気持ち、分かりますとも。
それだけの反響があったということは、この作品の方向性は支持されてたと見るべきでしょう。確かゼルベリオスを入手するチャートも存在したはずです。
ただ、欠点もあります。ATを5機くらい所有するとそれだけでメモリーカードの記憶領域、1ブロックを消費するので、何機もはキープできないってこと。全機コンプしようと思ったらそれこそメモカ1枚まるまる使います。
それと、ツヴァークは無理だった記憶があるけど、強力武器、パイルバンカーがほとんどのATに装備できるのは正直どうかなと思いました。だってこれがスコープドックとかに装備できたら主役機、ベルゼルガのアドバンテージがなくなっちゃいます。ヘビー級ATに装備したら妙に浮くし。せっかくの強力武器なんだから装備できるATを制限した方がメリハリがあったと思うんですけど、いかがなもんでしょ?
そのへんが本作の痛し痒しな部分でもありました。
※
本文ではミッド級と書きましたがベルゼルガはヘビー級ATだったそうです。
ご指摘いただいたオルタ様、ありがとうございます。