機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 〜俺だって! 俺だって!〜
と、語り尽くされた感はあっても、やっぱり語りたくなるのがガンダムの奥深さ。すでに同じことが語られてる気もかなりしますが。
ネタかぶりついでにもうひとつ、どうしても気になるところをぶっちゃけて、スッキリしておきたいと思います。みんなも、当然待ってるよね?
それは本作のCPUがどうもアヤしいということ。こっちはカツカツの資金でやりくりしてるってぇのに、どうも向こうは裏資金があるっぽいです。連邦編は拠点がいくつか落とされたらジムの生産さえ覚束なくなるのに、敵のジオンは本国だけになっても平気で高性能なMSをガンガン量産してきます。ま、戦争終結を望まないアナハイムインダストリー社あたりが裏で支援してるとか勝手に設定を盛ることもできますが、それにしてもひどい。アナハイムなんて友好度が下がったら「援助ですか?」なんて歯牙にもかけちゃくれないのに。
それと敵は特別エリアに自由に攻め込めるけど、こっちは順番通り、しかも結構な金を投入しなきゃなんないってこと。兵器開発だけでも大変なのに、なんで作戦発動まで金を払わにゃならんのよ、と、不平も言いたくなるってもんです。ルナツー基地にジオン軍が押し寄せたら防衛だけでも寿命が縮まる思いなのに、ジオン編では攻め込めないのをいいことに、連邦軍がそんなに部隊を配備させないんでやんの。そうかと思えば手薄になった隣接エリアに攻めこんでくるしさ。
このあたりも光栄系ではあまり見られない不満でしょう。ゲームバランスの部分に文句言ってもしゃあないので、いいことも言っておかないと。
本作はBGMも必聴です。まるで原作アニメにそのまま使われても違和感ない楽曲。連邦編戦闘フェイズは勇ましいマーチ調。ジオン編戦略フェイズは不気味なテンポで悪巧みしてる感が漂ってます。そういえば、攻略指令書に鑑賞モードってあったっけ? よく覚えてないけど、なかったような気がします。なかったとすれば何故なんだろ。
それと本作は漫画家の徳光康之氏もかなりのマニアで有名ですね。氏は本作で難易度ハードは当たり前、しかも縛りプレイというから驚きです。一体、どういう脳みそしてるんだろ。
漫画家で、最強スーパープロレスファンで、濃爆おたく先生で、ジオニストで、ツィマット派で、ギレンのハードコアユーザーで、ついでに修羅の門にクリソツな人が登場してたり。天はこの人に何物与えてんでしょうか(笑)。
なんか最後は全然関係のないところに話が飛んだような。それもガンダムの持つ大きな魅力であり、武器でもあるのでしょう。