機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 〜ゲームじゃない〜
本作はゲーム内容にとどまらず、アニメ、機動戦士ガンダムの話題でも盛り上がれるのも魅力のひとつですので、当エッセイでもそれを踏襲しておきたいと思います。
まず本作は魅力的な兵器、特にモビルスーツ(以下、MS)が自由に生産できるのが最大の魅力でしょう。特にジムがロールアウトして反転攻勢できた時の感慨は格別です。いや、これはPSP版で初めて知ったんですけどね。なので、筆者はやられ役MSと言われても、やっぱりジムが好き。寒冷地仕様はグフとも戦えますし、キャノンは支援機として活躍します。ジムコマンドとジム改は頭数ですが、ジムスナイパーⅡは2部でも通用します。バリエーションの豊富さはザクにも劣りません。雑誌、ガンダムエースで徳光康之氏の「GMの男」でジム好きは希少種扱いされてましたが、ギレンから入った人は結構好きな人、多いんじゃないかな? 逆に氏が愛してやまないドムはギレンでは使い辛かったり。コストは高めだし、地上と宇宙の互換性がないから量産できないんですよね。
ジオン編ではゲルググマリーネがお好き。登場は遅いけど山岳適性があるので地上に宇宙に大活躍です。名前はマリーネなのに。
しかし、個人的に思い入れがあるのがアッガイ! ガンダムエースでも妙にカルト的な人気があったけど、それに影響されたわけではありません。忘れられない思い出があるのです。
あれは激簡単モードでプレイしてまだ間もない、軍団の効率的な運用など、到底筆者にはできなかった頃のこと。第2部でロシア方面を攻めていた時のことでした。
大規模な作戦が控えていたので速攻でケリをつけるべく、割と大部隊で攻め込んだものの、敵を全滅させたと思ったのにまだ一匹残ってる! 何かと思えばマップの端の小さな湖に潜水艦がいやがるではありませんか。なんてこった。ロシアエリアは海がないから水中ユニットがなくてもOKとか思ってたら、なんたる失態! ここで増援を待ってたらまた数ターンを要する。侵攻作戦が大幅に遅れる。どこかに、どこかに水中攻撃適性ユニットはないか! と、探してたらあるではないか! 一年戦争から生き延びたアッガイ部隊(3機編成なので1ユニットでも部隊)が! あくまで頭数のお守り程度の意味しかなかったけどこれぞ天佑! すぐさま指揮官ガデムをアッガイに乗せ、U型潜水艦を沈めにゴー。なんとかタッチの差でエリア制圧できたのでした。その後もそのアッガイ部隊はなんか廃棄する気になれず、そのまま戦争終結まで生き延びたのでした。
この経験が教訓となり、地上エリアは必ず水中ユニットを従軍させる必要があるとアッガイ様に教えられたのです。一部ではイロモノ扱いのアッガイですが、筆者にとっては心の師でもあるのです。
次回はキャラクター編です。




