機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 〜戦争は終結した〜
さて、なんやかんやで第2部攻略までこぎつけた筆者ではありましたが、ある程度遊ぶと飽きてしまいました。これは決して本作が時代遅れになったということではなく、やはりあの爽快な激簡単モードがなかったからに他ありません。確かに反則的な強さです。言ってしまえばチートに等しい。コアなユーザーからクレームがあったなんて噂も耳にしました。
また、これも伝聞ですが、コーエーが一時期ガンダムのSLGを出そうと秋波を送ったものの、版元に断られた、なんて噂も聞いたことがあります。根も葉もない噂に過ぎませんが、実現すればどんなゲームができたのか、興味は尽きません。
それはともかく、筆者のようなヌルゲーマーはやっぱり激簡単モードで無双したいのです。しかし、PSP版の簡単モードは攻略はどうにかできても、どうしても資金の問題から中盤辺りから苦しい運営を余儀なくされます。それが戦略級SLGの醍醐味だ、という意見があることも理解します。でも、そんな人はどうぞ思う存分、激ハードモードで心ゆくまで楽しんでください、としか言いようがないのです。ヌルゲーマーにもゲームを楽しむ余地が欲しいのです。
筆者は元々、光栄系歴史SLGのプレイスタイルが染み付いています。それはそれが好きだからという他ありません。本作、ギレンはまた別の魅力に溢れる作品ではありますが、忙しいゲームです。まるで大日本帝国軍大本営の焦りが再現されてるようです。どんどん領土を広げ、追いつけ追い越せ、やられる前にやれの、生き馬の目を抜くような忙しさがあります。筆者にはその空気感が肌に合わないのでしょう。言ってしまえば好みの問題です。
筆者は国を治め、戦わずして勝ち、戦うときは絶対負けない体勢を整えてから臨みたい農耕民族的ヘタレなのです。軍隊の気風は馴染めません。
そういう理由から、筆者はPSP版ギレンは快適ではあるけども、激簡単モードがないという一点において、PS版に一歩劣る、という評価です。もちろん、これが正統な評価でないことは筆者自身、よく理解しておりますとも。