機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 〜大艦巨砲主義〜
第2部、ジオンの系譜編の難易度はやっぱり高め。激簡単モードでも強力なモビルスーツもおいそれとは生産できなくなります。それでも第1部で得たアドバンテージとジムⅡ軍団のお陰で順調に勢力を伸長。最強ユニット、デンドロビウムがロールアウトしちまえばコッチのもんよ! とばかりにジーンよろしく突っ走って宇宙エリアは無双状態。
独裁者が大喜びしそうなマップ兵器の威力の虜に。0083未見なのが悔やまれます。
こうして第2部もめでたく攻略。すぐさまジオン編をもちろん激簡単モードで続行プレイ。こちらはハイザックが最初から使えます。しかも自軍にはザクがすでに大量に配備されてるので、オデッサ攻略から比較的容易に勢力を伸ばせます。もしかすると連邦編より簡単じゃなくね? とも思いましたが、計画的な進軍が必要なのでトーシローには荷が重し。
無駄のない輸送計画を立てる必要があるのですが、計画性皆無な筆者では常に一歩遅れるのでした。
それでも激簡単モードの恩恵でこちらも完全攻略。ギレンって、こんなに楽しいゲームだったんだ、と、遅まきながら理解したのでした。
このギャップは光栄系SLGからの意識の切り替えが上手くいかなかったがために生じたものでしょう。あちらは国力を高め、戦争はなるべく避け、資金、資源の節約が求められます。しかし本作は国作りの必要がないので、軍資金を惜しみなくつぎ込み、積極的に攻め込まないとたちまち詰んでしまいます。だから敵の侵攻を1ターンでも送らせるスルー移動は有効だったのですね。同じSLGでも全く別物だったのです。結局、筆者はモビルスーツの有用性などサッパリ理解しないジャブローのモグラ共と同類だったのです。ギレン総帥に真っ先に粛清されることでしょう。
とにかく、筆者はしばらくギレンを遊びまくりました。もちろん激簡単モードばかりです。とても連邦編の序盤、航空兵器だけで北京を落とせる気がしませんでしたから。これを難易度ハードでやりたい連中の気が知れません。相当なマゾかガンダマーかのどちらか、あるいはその両方でしょう。(当エッセイは決してガンダムファンの皆様を貶める意図はございません。念のため)
やがてPSの時代は終わり、PS2へ移行。筆者も真・三國無双という新たなゲームに魅了され、ギレンの野望の記憶も薄れつつも、また再プレイしたいと、心の片隅には置いていたのでした。そんな時、携帯ゲーム機、PSPに本作移植の報が舞い込んだのです!