機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 〜独裁者の尻尾〜
攻略指令書! 俺達はこれを待ってた! なんて当然思うわけもなく、なんじゃらほい? というのが第一印象。なんでも本編だけでは満足できないキチ……もとい、マゾ……じゃなかった、ヘヴィユーザー向けに、さらに高難度のシナリオが多数収録されているとのこと。難易度ベリーイージーでも詰んだヌルゲーマーはどーせいっちゅうんじゃい! と、思わずツッコミも入れましたが、本編を難しいと感じたユーザー向けに激簡単なモードも収録とのこと。遅まきながら発売元もゲーム誌編集部も本作が難しいと認めやがったようです。見ればゼータガンダム三機がザク部隊に攻撃を仕掛けている扇情的な写真も掲載されているではあ〜りませんか。これはもう買って、せめて元は回収せねばと購入を決意。これでも駄目だったら今度こそ売り飛ば……誰かとシェアしようと決意を固めたワケです。ハイ。
んで、購入して早速、簡単モードでプレイかと思いきや、22ターン攻略の軌跡なんてデモムービーもあったのでこちらで予習。なるほど。今までのSLGのプレイスタイルを根本的に見直さなければならないのか、と、ここで初めて知る。
基礎的な知識を身に付けたところでプレイ開始。簡単モードはいきなりジムⅡが生産可能なのでザクなどカトンボ同然です。本編ではV作戦発動でやっとジムが生産できるようになった頃、まだ北京攻略に手間取ってた筆者です。そりゃジリ貧になるのも当然ですがな。しかしジムⅡがめちゃくちゃ強力な上、豊富な資金で大量生産もできるので、どんどん侵攻できます。開始数ターンで北京、ハワイを攻略。もうこうなると立ち止まってはいられません。グズグズしてるとジオンもグフとかドムを戦線に投入してくるので、少しでも機先を制さねばなりませぬ。まあ、グフもドムもジムⅡの敵ではないのですが。
それでも、何かに追い立てられまくるかのように戦線を拡大します。一瞬の手遅れが致命的なミスになることも十分考えられます。本編でさんざん負け続けた恐怖が筆者を駆り立てたのでしょう。
これって、波に乗った若い起業家がイケイケどんどんになっちゃう心理と同じものなんじゃないでしょうか? とにかく、勢いのあるうちに少しでも前に出たい。出遅れるとそのまま落伍する、みたいな。
まあ、それはさておき、地上の侵攻作戦はホワイトベースイベントを完全に追い越し、本当に22ターンで勝負が決められそうなとこまできました。まあ、こちらは激簡単モードでやってんですけど。
しかし宇宙進出に結構手間取り、50ターンを経過したあたりで宇宙エリアもほぼほぼ制圧。後はソロモン、グラナダ、ア・バオア・クーを残すのみです。しかしここからは進行速度を緩めます。昔買った雑誌を引っ張り出し、勝負が決しても99ターンまで引っ張った方が2部で有利と知ったからです。
そんな基本テクを小賢しくも織り交ぜつつ第1部、ギレンの野望編を無難にクリア。もうこの頃には本作の魅力にどっぷりと漬かっておりましたよ。ジーク・レビル!