真・三國無双3エンパイアーズ 〜益州攻略〜
基本的な楽しみ方は前回述べた通りですが、ある程度やり込むとその奥深さが見えてきます。
敵はかなり積極的に戦場を動き回り、こちらを撹乱してきます。プレイヤーは敵本陣を落とすために拠点を攻略していくのですが、まっすぐ進軍すると大抵、背後を取られ、たちまちピンチになり、また拠点を落とし直す羽目になりますので、計画的な進軍が必要です。なので、戦線を縦に伸ばすのではなく、領土を広げていくような進軍が理想です。これはSLGの攻略法と同じです。荊州で孤立したところを討ち取られた関羽のように、敵中に取り残される愚は避けたいものです。
そうなると、敵、味方の武将の動きを常に把握する必要があるのです。グズグズしてるとタイムオーバーになってしまうので気が抜けません。こう書くとハードルが高そうですが、普通の無双でもやってることです。ただ、本作はその傾向が強い、ということ。それに戦場図は常に画面上に出てるし、ポーズ画面でも確認可能なのですぐにコツは掴めます。
やり込んでいくとその動きに傾向があることが見えてきます。
こちらが拠点を落とす。すぐさま次の拠点に進軍したいところです。最初はそうやってました。ですが、それをやると大抵、背後を取られます。敵の中にこちらの背後を取ろうと窺ってる奴がいるのです。そこで、まず一旦進軍すると見せかけ、敵が背後に移動したところを引き返して迎撃。すると敵の頭数が減るので、その隙に拠点を支配下に置くという寸法です。プレイヤーが調子に乗って進軍してると、大抵、別のポイントとなる拠点が激戦地になるのです。全てがそうとは限りませんが、AIはそういう思考ルーチンで動きます。しかし、それが全く不愉快でない。なぜかその動きが人間臭いのです。
それもそのはずで、プレイヤーは一騎当千の無双武将なのです。敵からすればなるべく戦いたくない相手。それならば拠点を空にして誘き寄せ、敵は攻めやすいところから本陣を目指すに決まってるのです。敵の動きもリアルなのです。
ある程度敵の動きが掴めてくると、それを操ることも可能になってきます。こちらが急所となる拠点をわざと空け、そこへ敵が集中したところを一網打尽にする、なんてこともできますし、味方の武将に足止めさせるなんて芸当もできるようになります。三方原で徳川家康を手玉に取った武田信玄になった気分です。これが実に気持ちいい。
まあ、中には一直線にプレイヤーに向かってくる猪武者もいるのでその限りではありませんが、そういう敵の対処法も遊んでいるうちに確立していきます。これもリアルです。
リアルといえば、敵だけでなく味方武将の動き、というか、クセもなんか人間臭いんですね。