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狂依存  作者: 翠狐酒
2/2

依存症

お読み頂き、ありがとうございます。


狂依存



夜叶 無月




いつか、頼られることに喜びを感じた。

それは甘美な麻薬のようで。

いつしか、頼られることが生きる意味になっていた。


だから、1人が怖かった。


視界はこんなに暗かったのかと、俯いて暮らすようになった日々。頼ってくれるものが居ないというのは、私を狂わすには充分だった。


意味もなく呟いて。

意味もなく声を張り上げ。

意味もなく頭をかきむしる。

ふと我にかえれば、否定したくなるような光景があって。


憂さ晴らしにケーキでも買ってやろうかと思っていたその日。

お前に出会った。

私は、それがあたかも当たり前のように、自然に

「お前、私についてこない?」

と、無意識に言葉を紡いでいた。

お前はその白い頬に驚きの色をうつしながら私の手を取った。

そのときふと見えたのは、たくさんの切り傷、縫い跡。

私は、それを問うた。

「お前…死にたいの?」

お前は無機質に

「死にたい」

と。

私は焦った。

私を正常で居させてくれる唯一の存在がいなくなっては困る、と。

「私を頼れ。お前は私を頼るために生きろ。」

暗い景色に少し光が差し込んだ。

お前はその光にあてられながら

「うん」と。

私は安堵の笑みを零す。


それからはずっと一緒。

なんでも頼られた。

勉強も、料理も、選択も。

そして、生きた証をつけることを許した。

それでお前がいなくならないのなら。

ただ、死ぬことだけは許さなかった。


この暮らしで、やっと安心を得ることが出来た。














































































ありがとう

ずっと一緒だ



ありがとうございました。

これにて、狂依存は終了致します。


次の投稿は、ネタは浮かんでいるのですが、文章にするのが難しく…

だいぶおそくなると思います。


気長にお待ち頂けると嬉しいです。


感想など、書いて頂けると、とても励みになります。


改めて、ありがとうございました。

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