依存症
暗い感じになっております。
鬱っぽいです。
最後まで見ていただけると、幸いです。
狂依存
巡 葬華
何もかもが嫌だった。
自分は不幸だと思った。
こんな失敗作は要らないと思った。
ダレモミテクレナイ
空が汚い。
今日も1日不幸なんだろと。その想像は口癖になって、行動になって、運命になる。
小さな不幸を見つけられる。
大きな幸せは見つけられない。
壊れそうになった時、そのまま壊れればよかったのに。体は、心は、自分を守ろうとする。
悪運が強いのか、世界は私に優しくない。私の道はいつまでも私を拒絶する。
進めない、進めない。
私がそれをした時、とても気持ちよく感じたんだ。生きていると分かったんだ。
だけど、その境界をいざこえようとすると足がすくんで動かない。
そんな自分が嫌いで、歯がゆくて。
自分が何をしたいのか分からない。
そんな時にあったのがあなただった。
あなたは私に近づいて
「お前、私についてこない?」
………正直、最初は何言ってんのこいつって思ってた。けど、何だかあなたの手が、私を救ってくれるような気がして。
気づけば私は手を取っていた。
すると、あなたは私の生きている証を見て
「お前…死にたいの?」
と、聞いてきた。
だから
「死にたい」
と答えた。
そしたらあなたは真剣な顔をして
「私を頼れ。お前は私を頼るために生きろ。」
って。
はじめてだ。こんなことをいわれたのは。
あぁ、嬉しいな。
「うん」って返したらあなたは安心したように微笑んだ。
それからはずっと一緒。
なんでも頼った。
勉強も、料理も、選択も。
それに、生きた証をつけることを許してくれた。
ただ、その曖昧な境界をこえることだけは許してくれなかった。
この暮らしで、はじめて幸せだと感じることができた。
ありがとう
ずっと一緒だからね
ありがとうございました。
あと1話だけ、続きます。