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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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リンシェンでうどんを堪能しました

「さて、レイさん。今日はどこに向かっているのですか?」

『何故敬語なのかはあえて聞かぬが、今回はリンシェンに向かっている。ノーブルによると「うどん」と呼ばれる麺料理があるらしいのだ。食べてみたくなった』


和の国って言うぐらいだから和食はあると思っていた

しかし、まさかうどんがあるなんて!

俺うどん大好き!


「レイ!ぶっ飛ばせ!うどんが俺を呼んでいる!」

『わかった!振り落とされないようにしっかりと掴まれ!』


うどん!うどん!

はぁ~…どんなうどんがあるかなぁ…

あれがあったらいいなぁ…






「…何故?」

『どうした?タツト』


どうしたもこうしたもないよ

なんで…


「なんで〇亀製麺があるんだよ!」


完璧に日本語で書いてあるんだけど!?


『ふむ、この店は昔この世界に迷い込んだ日本人が普及させたようだのぅ』


召喚される意外にこの世界に来ることってあるんだな

あれか、いわゆる神隠しって言うやつか?


「なにはともあれ圧倒的感謝!」


〇亀製麺ならあれが絶対にある!

あぁ、やっと食べられるんだね…


『タツト、飯を前に待てをされている犬のようだぞ』

「おっと…。それじゃぁ入ろう!」


レイに注意されて初めて涎が垂れていることに気付いた

うぅ、俺としたことがはしたない…

涎を拭いた後異世界の〇亀製麺に入店した




「あぁ…、うまい」


とても懐かしい味

慣れ親しんだ味を異世界のここで食べられるなんてなんてサプライズだろうか

今まで頑張ってきてよかった…

カレーうどんを食べられて俺今が一番幸せかもしれない


『それはそんなにうまいのか?』

「おいしいよ。レイも食べてみる?」

『一口いただこう、あーん』


うどんをレイの食べやすいようにくるくると丸めてレイの口に入れてやる


『むぐ…、辛い…』

「あれ?レイって辛いの苦手だったっけ?」

『うむ、辛いのは好かん。うまいのだろうが吾輩には食べられん』


ありゃりゃ、そうだったのか

申し訳ないことをしたな

言われてみれば確かにレイが辛いもの食べてるところ見たことないな


『それじゃぁ、レイには今度辛くないカレーうどん作ってあげるね!』

「え、作れるの?」

『うん!モスがいるからスパイスも野菜も手に入るから作れるよ!』


ななな、なんだってー!?

どうしてそれを早く言わない!

そしたらもっと早くにカレーうどんが食べられたじゃないか!


『そこまで好きならすぐに閃こうよ?』

「ごもっともです!」

『まぁ、タツトがカレーうどんが好きって言うのはわかったから今度から言ってくれれば作るよ!とびっきり辛くておいしいの!食べたら火を噴いちゃうくらいに!』


こっちの世界でそれはシャレにならないと思うでやめてください






『というわけで―、晩御飯はカレーうどんでっす!召し上がれー!』


まさか晩御飯にカレーうどんを持ってくるとは思わなかった

いや、カレーうどんはどれだけ食べても飽きませんけどね?


『うまいっす!辛いけどうまいっす!』

『…うまい』

『うむ、これはうまい。ラグ、辛い方をもう一杯頼む』

『『か、辛ーい!』』

『おいしいよぉ~』

『ハムッ ハフハフ、ハフッ!!』

『むぅ、これもまた忍びの修行でござる…』

『好吃』

『辛いけどおいしいよ~』

『わしゃうどんよりも米にかけてほしいぞ』

『かかか辛いでででです!』

『ほらガウ、お水でありんす』

『俺は辛いとは思わねぇな』

『うーむ、わしには少し刺激が強いようですじゃ。ラグよ、辛くないのを貰えるかな?』

『辛いけどうまいな!お代わりだ!』

『…ウマ…ウマ』

『これはおいしいですね。私もお代わりをお願いします』

『いやぁ~ん♡ラビ、辛くて食べられなぁ~い♡』

『こりゃラビ、食べているときに遊ぶでない』

『ウメー!俺もこれ好きだ!』

『私もお米で食べたいです!』

『温い…温過ぎるぞ!この程度の辛さではこのハイド様は満足できんぞ!…え、もっと辛いのがある?あ、ごめんなさい結構限界なんでこのままでいいです』

『うーん、うちはカレー自体の味が苦手だわ。ラグ、別の物ってある?あ、これはちゃんと食べるから片さなくて大丈夫よ』

『お、オラの野菜たちの味が口の中に広がってくだ!おいしいだよ!』

『むぇ~、かりゃい~!』

『シェラ、水だ。残りは食ってやるからラグに他のもの作ってもらえ』

『キッドは優しいデース!あ、ミーもお代わりでーす!』


ふむ、何人かは辛いのが無理なのか

ドラゴンでも辛いのが苦手とかあるんだな

しかしカレーうどんうまし!


『…タツト、辛くないの?』

「え?うん、辛くないよ?とってもおいしい!」

『いただきっす!』


あぁ!

食べようと思っていたところをルエに横から食べられた!


「ちょっとルエ!俺のうどん!…ルエ?」

『か…』

「か?」

『辛いっすうううううううううううううううううううううううううう!』


のわぁっ!?

ルエが空に向かって火を吐いた!?

ドラゴンだから間違ってはいないけど吐いちゃいけない系の火を吐いた!


「…ラグ?まさかとは思うけど、昼間のあれを?」

『…うん、作ってみたの』


つまり俺のカレーうどんは文字通り「火を噴くほど辛い」のね…

そんなものを人に食わせるな!


「…でも俺には辛いとは思えなかったぞ?」

『おかしいなぁ…。ブート・ジョロキアを入れたんだけど足りなかったのかな?』

「それってハバネロよりも辛い唐辛子じゃないか!なんてもん入れてんだ!」

『だって、とびっきり辛くておいしいの作ってあげるって約束したから…』


いや、まぁ、確かにおいしいけどもね…?

ここまでの物は想像してなかったんだよなぁ…

まぁ、とりあえずは…


「ルエに水あげてくれる?」

『あ、忘れてた…』

『びどいっず!』


やっぱりルエはひどい目にあってる時が一番かわいいと思うんです


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