ルエに連れられてきました
目が覚めたら夕方でした
みんなすでに起きていて各々自由に過ごしていた
一番何もしていなかった俺が一番最後に起きるとか…
体を起こすと隣で本を読んでいたルエがこちらに気付いた
『あ、タツト。おはようっす!』
「おはよう、ルエ。何読んでるの?」
『「サルでもできる占い~上級編~」っす』
占いのスペシャリストであるお前が読む本じゃないだろ
『意外とバカにできないっすよ?確かに的外れなことも書かれてるっすけど中にはちゃんとしたものもあるっす。これなんかがそうっすね』
見せてくれたのは子供たちが一度はやる花占い
好きな相手を思い浮かべながら花弁を一枚一枚千切り、相手が自分の事を好きか嫌いかを占うというもの
「これが?」
『そうっす。もちろんどの花でもいいってわけじゃないっす。好きな相手がよく通る道に咲いてる花だったりその子の家の近くに咲いてる花がいいっすね。あと、相手の事を思い浮かべるだけじゃなく花に相手が自分の事を好きかどうか聞くのがいいっす。そうすると花が教えてくれるっす。あとは自分次第っす』
「外れた場合は?」
『それこそ自分次第っす。占いなんて外れてなんぼっす、当たることの方が少ないっすよ。占いの本来の意味は「背中を押す」こと。「あと一歩」を後押ししてあげるものっす。たとえ外れていてもそれが後押しになっているなら占いは成功なんす。…あくまでおいらの意見っすけどね』
ルエは真面目な顔で力説した後、にへっと笑った
…この雰囲気で言うことでもないがあえて言おう
「ルエに真面目な顔って似合わんねw」
『酷いっす!おいら何時でも真面目っすよ!』
いやいやいや、それはないから
君はいつでもアホの子だから
だがしかしそこがいい!
『む~、せっかくタツトが起きたら秘密の場所に連れて行ってあげようと思ってたっすのに…。そんなこと言う人は連れていかないっす!』
「ごめんごめん。ルエのかっこいいは珍しいから揶揄っちゃった。許して?」
手を合わせてごめんねと謝る
ルエはちらっとこちらを見るとまたにへらっと笑い
『仕方がないっすね、許してあげるっす。それじゃ、すぐに出発するっすよ!』
「了解。それじゃレイ、ちょっと行って来るね。みんなも家のことよろしく!」
『うむ。気をつけていって来い』
外に出るとルエが大きくなりその背中に跨る
ルエはゆっくりと上昇し西に向けて空を飛んだ
『タツト、着いたっすよ』
「あの島?」
『そうっす!』
星型の大きな島が広い海にポツンと浮かんでいる
辺りを見渡しても島の影は見えないので本当に孤島となっている
『あれがおいらたち星龍たちの住処がある島っす。島の周りには星詠の宗派か、許された者しか入ることも見ることもできないようになっているっす』
「え?」
確かルエを召喚した時に住処には星龍以外は入れないって言って無かったっけ?
ルエはどんどん高度を下げてるけど俺入っていいの?
『タツトならいいっすよ。星龍皇であるおいらが許すっす』
えぇ~…
い、いいのかなぁ…?
『ほれほれ魚が焼けたでどんどん食べぇ!』
『こっちの果物も食べぇ!』
『はぇ~ルルエライラが契約したって言ってたからどんな子かと思ったらこんなかわいい子やったとわねぇ~』
『なんも見るもんないけどゆっくりしていけなぁ~』
めっちゃ持て成されました
本当に他種族が入ったらだめなのかって言うほど持て成されました
『リシャエル、悪いっすけどジブラエッドを連れてきてほしいっす』
『うい~』
ルエがリシャエルさんって方にジブラエッドさんを呼んでくれと頼んでるんだけど…
皆さん似すぎ!
ルエはわかるんだけど他の方たちに過ぎてて全然わからない!
君らは何で判断してるの?艶?鱗の微妙な艶の違い?
『よぉ、ルル坊!呼ばれたから来てやったぞ。何してほしいんだ?』
『ありがとうっす!タツト、紹介するっす。この人はジブラエッドさん、衆星の宗派の長っす!ジブラエッドさん、こちらタツトっす。おいらの主っす!それで、頼みって言うのはタツトの未成熟の呪いを解いてあげてほしいってことなんす』
『そんなもん朝飯前だ!んじゃルル坊、タツト、お前さんらの血を貰うぜ』
ピリッと左腕に痛みが走った
見てみると二の腕の部分がすっぱりと切れていて血が流れだしていた
ジブラエッドさんは血が落ちないように腕の下に器を置いて血を取っていった
い、何時切られたんだろう…
『綺麗に切られているから痕は残らないと思うっす。…もう傷を治していいっすよ』
器がいっぱいになってやっと傷を治す許可が下りた
血が無くなったからかちょっとだけ頭がくらくらする…
『もうちょっと我慢してくれ。すぐに終わらせるからよ。〈星々の光は善の光、呪いは闇、闇は善の光に散らされん〉。…ふぅ、これでいいはずだぜ。確認してみな』
え、今ので終わり?
ジブラエッドさんが呪文?を唱えただけで終わってしまった
もっと魔法陣が現れて光るとか星の光が降り注ぐとかあると思ってた…
『タツト、どうっすか?』
ルエも心配そうに見てくるからとりあえず確認してみよう
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名前:息吹 辰人
年齢:15
レベル:3347
HP:10095/10095
MP:10115/10115
攻撃:10035 (+8,000)
防御:10030 (+5,000)
魔攻:10036
魔防:10029 (+7,000)
俊敏:10044 (+,4000)
スキル:異世界語翻訳 火魔法lv:MAX 炎魔法lv:MAX 焔魔法lv:7 水魔法lv:MAX 氷魔法lv:MAX 雪魔法lv:6 風魔法lv:MAX 嵐魔法lv:MAX 天魔法lv:3 土魔法lv:MAX 岩魔法lv:MAX 地魔法lv:4 電魔法lv:MAX 雷魔法lv:MAX 磁魔法lv:5 光魔法lv:MAX 聖魔法lv:MAX 闇魔法lv:MAX 邪魔法lv:MAX 空間魔法lv:MAX 時空魔法lv:8 星魔法lv:6 精霊魔法lv:MAX 影魔法lv:MAX 陽魔法lv:7 忍魔法lv:MAX 死霊魔法lv:7 植物魔法lv:5 鉱石魔法lv:5 機械魔法lv:6 獣魔法lv:5 魔魔法lv:4 審判魔法lv:1
EXスキル:召喚(龍) 龍眼 龍魔法
称号:異世界人 勇者 闇龍皇の寵愛 邪龍皇の寵愛 時空龍皇の寵愛 星龍皇の寵愛 精霊龍皇の寵愛 影龍皇の寵愛 陽龍皇の寵愛 火龍皇の寵愛 炎龍皇の寵愛 焔龍皇の寵愛 水龍皇の寵愛 氷龍皇の寵愛 雪龍皇の寵愛 光龍皇の寵愛 聖龍皇の寵愛 忍龍皇の寵愛 死霊龍皇の寵愛 風龍皇の寵愛 嵐龍皇の寵愛 天龍皇の寵愛 土龍皇の寵愛 岩龍皇の寵愛 地龍皇の寵愛 電龍皇の寵愛 雷龍皇の寵愛 磁龍皇の寵愛 陽龍皇の寵愛 植物龍皇の寵愛 鉱石龍皇の寵愛 機械龍皇の寵愛 獣龍皇の寵愛 魔龍皇の寵愛 審判龍皇の寵愛 神龍皇の寵愛 龍神の祝福
従者:レイ(邪龍皇レイダム) ラグ(時空龍皇アストラグフ) ルエ(星龍皇ルルエライラ) アロ(精霊龍皇アロシーシェア) ヴァス(影龍皇イクセヴァス) ギナ(火龍皇ギナシャール) リゴ(水龍皇リゴシャール) サヴィ(聖龍皇サヴィニャ) フィフ(炎龍皇フィフシャーク) コノハ(忍龍皇ココノハ) ニャル(死霊龍皇ニャルトーハ) シュア(風龍皇シュアランドーラ) ディック(土龍皇ランディック) ガウ(電龍皇ガウビスト) ネア(氷龍皇レンクィーネア) ダン(嵐龍皇ウェンダング) セン(岩龍皇リョーセン) ルゼ(雷龍皇ルゼゴナ) マシュ(焔龍皇フィンサーマシュ) キッシュ(雪龍皇キッシューヌ) ラビ(天龍皇ラビーネ) ガン(地龍皇ガンベージャ) ライ(磁龍皇ライライ) イリア(光龍皇テンテイリア) ハイド(闇龍皇ハイドリック) ヒューラ(陽龍皇ヒューラルン) モス(植物龍皇ダンカモス) シェラ(鉱石龍皇セラルアーナ) ノクト(機械龍皇テュアノクト) キッド(獣龍皇ハンタスキッド) カム(魔龍皇ヤンカム) ルーヴ(審判龍皇ルーヴェンス) ノーブル(神龍皇ノーブル)
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お、おぉ、おおぉおおおおおおおおおおお!!!
「無くなってるううううううううう!」
『やったっす!』
「ルエ!ジブラエッドさん!ありがとう!」
『いいってことよ!他ならぬルル坊の頼みだからな!』
忌まわしかった未成熟の呪い
さようなら未成熟の呪い、お前の事は忘れない
恨みでな!
ほんと清々したわ!
「ルエ、早く帰ろう!レイたちにも報告しなくちゃ!」
『ちょっと待ってほしいっす。最後にタツトと行きたいところがあるっす』
「ん?どこ?また空を飛ぶの?」
『空は飛ばないっす。歩いてすぐの所っすよ。こっちっす!』
「あ、ちょっと。ジブラエッドさん、ありがとうございました!」
ジブラエッドさんに軽くお礼を言った後ルエに手を引かれて星龍の住処を飛び出した




