表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
88/101

魔王戦(終)

遅くなってごめんなさい!

「レイたち大丈夫かな…」


〈あー、あー、聞こえているか?こっちは終わった。皆の者、各魔王を連れてタツトのところに集合せよ〉


うわ!びっくりした!

いきなり耳元でレイの声がして肩がビクッてしちゃった

何今の、レイの魔法?

…流石に無いか

多分だけどカムかハイドあたりの魔法だな


「…終わったみたいだね。ここに集まってくれるのは動かなくていいからありがたい」

「どこまで行ってもメグさんはメグさんだなぁ…」


それから10分位経ってみんなが俺のところに集まった

みんな怪我は特にはしてないみたいで安心した

だけど何個か質問したい


「それ生きてるの?」


袋に多分魔王であると思われる肉塊を入れて持っているルゼに問う


『これか?ちゃんと生きてるぞ。手足の肉片は消し飛ばしたがな』

『この後ちゃんとぶっ殺してあげるから心配ご無用だよ~』


おっとぉ~、予想していないところに過激派がいた

おっとりした子だと思ってたのに


「じゃ、じゃあ次。なんで色欲の魔王と精霊たちが仲良くなってるの?」

『恋愛相談教室の成果…と言うしかないな』

『そうですな』


最後の戦いで何やってるんですか!?

…精霊たちも恋愛とかするんだ


「おぉ!あなたの料理は絶品ですね!もっといただいてもよろしいですか?」

『どうぞどうぞ―!どんどん食べて―!』


ラグは暴食の魔王に料理を振る舞っている

既に皿が堆く積まれている

ラグのご飯が美味しいのはわかるけど食べ過ぎでは?


『待て待てー!』

「『待たなーい!あはははは!』」


ギナとリゴは憂鬱の魔王と空を縦横無尽に飛び回って鬼ごっこをしている

鬼ごっこの域を超えてる気がするけど気にしたら負けだよね


「最後に…」


固定で動きを止められているボロボロ姿の嫉妬の魔王

顔は腫れ体中は痣だらけ、かつ両手足はボキボキに折られた強欲の魔王

黒い砂に縛られている憤怒の魔王


「この三人とは戦ったんだ。これはやりすぎじゃない?」

『気が付いたらそうなってた!』

『ととと止める間もなく終わってしまいましたぁ…。ごごごごめんなさいいいい!』


ダンの奴、反省していないな?

これはお仕置きしないとだな


『僕の方はそれくらいでも足りないんだよ。今もいつタツトを殺そうか思案しているっぽいし』

「うぇっ!?」


思わず後退る

気を失っているように見えたのに…


「あら、ばれていたのね。残念」

『ラグだけでなくタツト以外全員気づいていた』

『それでなくても僕の≪不動≫を破れるなんて考えないでね?君のためだけに全力の6割使ってるんだから』


マジですか…

俺以外全員…


「…なんか勇者が落ち込んでるがいいのか?」

『…いつものこと』

「そ、そうなのか。あ、てかこれ解いてくれよ。暴れねぇからよ」

『いいぜ』


ライが手をかざすと憤怒の魔王を縛っていた黒い砂が地面に落ちる

憤怒の魔王は立ち上がると肩をぐるぐる回したり伸びをしたりとストレッチをする


「かぁー!やっぱ自由は最高だな!てなわけで、ボーリアー♡」

「あらアヴォルガ、ずいぶんすっきりした顔してるわね。いつもの数倍イケメンよ♡あなたも男の子専門の講師として恋愛相談教室入る?」

「ボーリアの頼みなら喜んで♡」


色欲の魔王と憤怒の魔王はそのまま恋愛相談教室を開催してしまった

おぉ、精霊がめっちゃ集まってる

仲いいなぁ


『…タツト、そろそろ終わらせよう』


レイが隣に立つ


「どうしてもやらなきゃダメなの?みんな元は普通の人なんでしょ?魔神は倒したんだからそれで終わりじゃダメなの?」

『そうもいかぬ。魔王は魔神を復活させるための駒。こやつらが生きていればまた心を支配され様々な手段を使い魔神を復活させてしまう』

「タツト、やって」


何か他に方法が無いか思案する俺にメグが声をかける


「私たちが生きていたらまた魔神復活の儀式をするんでしょ?そんなめんどくさい事もうしたくない」

「そうですね。それに、突然何の脈絡もなく魔王にされただけですし、忠誠などありません。私の場合むしろ魔王にされたせいでお店に入ることすらできなくなってしまったので怒りすら抱いております」


え、魔王ってそう言うものなの?


「あたしなんかアヴォルガとのデート中に「あら、あの人イケメンね」って思っただけで色欲の魔王にされたのよ?酷いと思わない?」

「俺は色欲の魔王になったボーリアにいろいろな男が群がってきたから「俺のボーリアだ!」って怒鳴ったら憤怒の魔王にされたな」

「…私は一日中だらだらしてたら怠惰の魔王にされた」

「あたしはいろんな玩具で遊んでたら選ばれたよー!」


え、軽くない?

魔王の選別軽すぎない?


「だから、私たちを魔王という束縛から解放して?私は早く次の人生で普通のだらだら生活を過ごしたい」

「…ははっ、最後までメグさんらしいや。わかった、コノハ」


コノハは手袋の姿から刀に姿を変える


『カム、僕様の刀術をタツトに一時的に付与してくれ』

『了解デース』≪臨時付与:刀術≫


頭の中に刀に関する知識が流れてくる

どう動かしたら一番早く切れるのか、どういう構えが一番いいのか、その他俺の世界にある漫画の技の知識までもが頭の中を駆け巡る


「ルゼ、カム、ありがとう。メグさん、もし次あえたら、また友達になってくださいね?」

「…会いに行くのはめんどくさいからタツトの方から来て、それならめんどくさいけど考えてあげる」

「…必ず。それまで、おやすみなさい≪息吹≫」


ゴオォッと炎を吹き出す

炎はメグたちを包み込み灰にまで燃やし尽す

灰は空高くに上り山際から差す朝日に照らされキラキラと輝いていた


*****************


「…なんてこともあったっけ」


ラフな格好でベッドに転がる少女

クリーム色のボサボサ髪にこげ茶の瞳、透き通るような白い肌

整えていなくても十分美少女な彼女は今日もとある人を家で待つ

前世での約束、友達になろうという約束


「…早く来ないとめんどくさくなって忘れちゃうよ?辰人」


彼女は今日も怠惰に友を待つ

やっと書けたぁ;;;;

遅くなってごめんなさい

忙しくはないんですけど筆が進まないというか…

スランプなんですかね?

とりあえず地道に書いていくので気長にお待ちいただけるとありがたいです(>△<;)



総合ポイントが500を超えました!ユニークアクセスも3万人を超えて本当にうれしいです!

ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ