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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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魔神スクワールド(2)

『レイ、今のは?それは何だ?』

『これか?この間ノーブルに借りた本に書かれていたもので「バリスタ」と呼ばれる大型の弓だ。先ほど≪闇槍≫を撃った時に他の魔法に比べて深くまで突き刺さっていたように見えたのだ。だが吾輩がいくら撃ったところで奴の壁は越せないと思い試しにとこれを皆で作ったのだ』

『うまくいってよかったのですじゃ』

『だが、一発程度ではだめだな』


傷のあったところをさすっているスクワールドを見てヴァスが言う

その視線に気が付いたスクワールドはレイたちの方を見ると機嫌がよさそうに笑う


「完全ではないにしろ余に傷をつけるとはな。その道具も見たことのないものだ、面白い。貴様ら、余の下にくだらんか?余の下にくだるならば生かしておいてやるぞ?」

『生憎、吾輩たちは生涯忠誠を誓うものが既にいるのでな。それに貴様はここで吾輩たちに討たれるのだ。そのような者にどうやって仕えよと?』

「聊か不愉快ではあるが面白い冗談だ。ならば全力で来るがいい。神の前には塵はいくら集まろうと塵でしかないことを教えてくれよう」

『望み通り、吾輩たちが持つ力全てを貴様にぶつけてやろう』


『ガン殿、少々形の変更を頼む』

『何やら秘策でもおありですじゃ?』

『うむ。先の言葉通り全力で当たろうと思ってな。ありがたいことに向こうは待っていてくれるようだしな』

『了解ですじゃ。して、どのような形に?』

『…こういうのなのだが、できるか?』

『ふむ、これくらいならば先程の物を弄れば簡単ですじゃ』

『では頼む』


『アモンよ、雷魔法は使えるか?』

【可能である】

『ではこの様に雷魔法≪纏雷≫を頼みたいのだが、できるか?』

【契約内容、指定場所に雷魔法≪纏雷≫の発動を受諾】


『フェニックスよ、貴様はこれに炎魔法≪纏炎≫を頼む』

【契約内容、指定場所に炎魔法≪纏炎≫の発動を受諾】


『カムは先程と同じでいい。サヴィは何かあった際の補助を頼む』

『了解デース!』

『了解~』


『ハイド、魔陣術で物体の形質を変えることは可能か?』

『混沌の支配者であるハイド様に掛かれば赤子の手をひねるが如く簡単だ』

『ならばいい。フェニックス、アモンと共にいつでも発動できるようにしていてくれ』


『ヴァス』

『わかっている。影魔法奥義を使えと言うのであろう?既に魔力を溜めている、いつでも可能だ』

『さすが、吾輩の兄なだけある』

『惚れたか?』

『殺すぞ?』

『冗談だ。実の兄に向かって魔神相手よりも濃い殺気を放つな』

『次は無い』


『キッシュ、今回は貴様が撃て』

『私の天下無双か?』

『そうだ。貴様が発動すればそれだけで威力が上がる。頼めるか?』

『それが私の役割なのだろう?私も全力でやるさ』


『皆の者、始めるぞ!』

『『『『『『おう(~)!』』』』』』


『まずはわしじゃ』≪形成≫


地中から岩が迫り出しレイが描いた絵の通りに形を作っていく


『フハハ!このハイド様の力を見るがいい!』≪形質反転:絶縁体≫


『次に吾輩と』

『我だ』

≪闇槍≫≪麗影之華≫


レイは槍を作りガンの作ったものに装填する

ヴァスはレイの作った槍に影魔法を纏わせる


『フェニックス、アモン!』

【契約内容、指定場所に炎魔法≪纏炎≫を発動】≪纏炎≫

【契約内容、指定場所に雷魔法≪纏雷≫を発動】≪纏雷≫


そしてフェニックスは槍に、アモン破顔が作った土台に電気と炎を纏わせる


『次はミーデース!』≪急速回転≫


カムが魔法を唱えると炎と影を纏った槍が回転を始める

それはどんどんスピードを増していき、次第にバチバチと音を立て始めた


『ついでにぃ~、これもあげちゃう~』≪聖痕≫


サヴィの手から光が舞い装置に降りかかる

すると槍が淡く光りだした


『さぁ、準備は整った。あとはキッシュ、お前だ』


完成されたのは全長約5メートルの巨大超電磁砲

回転している槍は雷、炎、影を纏い今か今かと発射の時を待っている


『わかっている』


キッシュが引き金に指をかける

指から超電磁砲に力が流れる

キッシュの持つ≪天下無双≫は相手が強ければ強いほどステータスが上昇する

これは武器も例外ではなく持っている武器も強化されるのである

そして相手は魔神

今、この瞬間だけはこの超電磁砲は神を倒す力を得る


『封印では生ぬるい。タツトの平和のために、消え失せろ』


キッシュが引き金を引く

その瞬間強い衝撃と風がレイたちを襲う

強化された槍は一瞬でスクワールドの下にたどり着く


「所詮蜥蜴、全力と言えどこの程度か」≪破壊≫

『それを待っていた』≪審判≫


スクワールドが魔法を使った途端周りの景色が変わる

まるで裁判場のような場所だ


『やっと、攻撃したな。あのまま消えてくれたのなら楽だったのだが…』


審判長の席にルーブが座りスクワールドは被告人席に立たされる

抗おうにも不可視の力で押さえつけられ動くことを許されない

カタン…カタン…とルーブの背後にある天秤が揺れ動く

右に有罪、左に無罪

しかし、徐々に右に傾いていく

そして…


『判定が下った。魔神スクワールド、有罪!罰として今後一切の行動を禁ずる!』


ルーブがカンカンっと槌を叩くと元の景色に戻る

しかし戻ったのは景色だけ


「…(動けぬ…。魔神である余に呪いを掛けるか。ふはは、流石は龍というわけか。…短き生であったが実に面白い物であった)」


動けないスクワールドの体を槍が破壊する

槍は一瞬で突き抜け、衝撃でスクワールドの体はばらばらに吹き飛ぶ

肉片は≪纏炎≫と≪纏雷≫によって灰まで燃やされる


『…終わったのか?』

『そうじゃのぅ。魂の方は儂が責任を持って神界に持っていこう。そうすればもう復活はしないだろう』

『そうか…。では、皆の者、最後の仕事だ』

『『『『『『『おう』』』』』』』

な、何ともあっさり終わってしまった

やっぱり戦闘シーンは苦手です

誰か、書き方を…

あ、でもルーブの≪審判≫がやっと使えたのでよしと思っていますハイ

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