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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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魔王戦(2)

遅くなりました!

テストが始まってしまいパソコンを開けない状態でした

無事(?)テストも終わったのでこれから再開していきます

色欲の魔王戦


色欲の魔王ボーリアはアロの精霊たちに囲まれていた


「え~、好きな子がいるの~?だれだれ~?お姉さんに教えてよ~。…え?マジ?超お似合いじゃな~い!告っちゃいなさいよ~!」

『…貴様らは何をやっている?』


海に浮かぶ孤島

アロとセンはここでボーリアの足止めをしようと考えていた

しかしボーリアはここに着いたと同時にアロの精霊たちのうち一匹に指を指し


「あなた、お姉さんに悩みを相談しない?」


と持ち掛けてきた

最初はただの罠かと思っていたがその精霊が何か悩んでいるのは明らかだったし、向こうにも敵意はなかった

むしろ戦いなどしたくないと思えるほどだった


「何って…恋のお悩み相談室?あ、あなたたちもやっちゃう~?見たところあなたは好きな人がいるでしょ?」

『…私は必要ない。戦いが終われば想いを伝えると決めている』

「あら、青春してるわね~!若いっていいわ~!」

『…貴様は戦わないのか?』

「あたし、汗掻くの嫌いなのよね~。こんなところに連れてきたってことは私の足止めが目的でしょ?利害が一致してるんだからそれでいいじゃない」


そんな簡単な話ではない

ないが、アロとセンは戦おうとしない

それはボーリアのスキルに掛かったとかではなくただ単純に戦わなくていいと判断したからだ

彼女がもし少しでも戦おうという意思を出せばアロもセンもすぐに攻撃できるようにはしている

だがそこまでで留めていた


『…貴様はなぜ魔王をやってる?』

「…さぁね、元は人間だったけど気が付いたらこんな体になってただけだし。別に好きで魔王やってるわけじゃないのよ?」


あっけらかんと答えられアロとセンは珍しく呆けてしまった

ボーリアは2人の反応に満足したのか精霊たちとの恋バナを再開させた


『…魔王とは皆ああなのだろうか?』

『わしにもよくわかりませぬな』

『フィフに作ってもらった武器が無駄になってしまった』

『お披露目はまた別の機会ですな』







憤怒の魔王戦


ここはいつぞやタツトとレイたちがレベル上げをした火山の火口

マシュとフィフは憤怒の魔王をここにおびき寄せ押さえていた


「こんなあっちぃとこに連れてきて何すんだ?」

『…足止め』

『お前らが魔神のところに行くとめんどくせぇからな』


それを聞くとアヴォルガは頭をガシガシ掻きながらハァ~と長い溜息を吐いた


「あ~、そういうことか。安心しな。俺たちはスクワールド様が復活したあとは何もしねぇからよ」

『…信じるとでも?』

「別に信じてくれなくてもいいぜ?俺はどっちでもいいからな。…ところでお前ら、俺と一発やらねぇか?」


アヴォルガはマシュとライにそう問いかけた

それを聞いたマシュとライは一瞬でアヴォルガから距離を離した


『お、おま、何言ってんだ!?俺等敵だぞ!?』

『…見境ない』

「はぁ?…っバ!違う!俺にはボーリアっつう心に決めた奴が…ってそうじゃねぇ!俺はお前らと戦いてぇっつってんだ!」


マシュとライの考えを理解したアヴォルガは必死に訂正をした

マシュとライも本気にはしていなかったのですぐに切り替えた


『…言ってること…違う』

『そうだな。さっきは魔神が復活したあとは何もしないって言ってもんな。やっぱり嘘だったか』

「嘘じゃねぇよ。お前らと戦いてぇっつうのは俺の意思だ。強ぇやつを見るとどうしても体が疼いちまうんだよ」


マシュとライは考えた

自分たちの目的は憤怒の魔王の足止め

相手が戦いを望むなら好都合だと(この間0,5秒)


『俺はいいぜ。ただ待ってるだけっていうのもつまらないしな』

『…マシュも』

「ありがてぇ。それじゃ、最初から本気で行くぜ!がぁあああああああああああああああ!」


アヴォルガは構えると魔力を増幅させる

体の色が薄紫から若干赤みがかった色に変わっていき、体からは赤い魔力が電気のように迸っている


『…変わりすぎじゃねぇか?』

『…どれだけ強くなろうと…同じ』


バンッ!

その音と共にアヴォルガの姿がぶれたかと思うとマシュの目の前に拳を突き出そうとしているアヴォルガが現れる


『…てい』


しかしマシュは一切取り乱さずアヴォルガの拳を紙一重で避け、アヴォルガの腕をとり地面に投げ落とした

背中から叩きつけられたアヴォルガは一瞬息が詰まったがすぐに飛び起きまたもマシュ目掛けて突っ込んでいく


『おっと、俺もいること忘れるなよ?』≪電磁:下方≫


しかしライの魔法によってそれは止められた

ライが地面に手をつくとライを中心に半径10メートルほどの輪が広がる

アヴォルガがその輪の中にはいると途端に動きが遅くなっていき、膝を着いて終いには地面にまるで吸い寄せられるかのように倒れてしまった


「ああぁああああ!?な、なんだこれ!?」


もがき立ち上がろうとするが地面がそれを許さない


『これもプレゼントだ』


アヴォルガの体に黒い砂が纏わりつく

それはうねうねと動きアヴォルガと地面を縫い付け動けないよう固定した


『錬金術って俺と相性良いらしくってね。そこらの砂から砂鉄をいくらでも生み出せるんだわ』


磁力を操る魔法を使うライにとって砂鉄や磁石を生み出せる錬金術は相性が抜群だった

アヴォルガはどう足掻いても抜け出せないことを悟ると魔力を納め笑った


「はっはっは!まさかこんな簡単に抑えられるとは思ってなかったぜ!さすが龍皇だ!」

『…そっちが…弱すぎる…だけ』

「…これでも強化されてるはずなんだがな」

『ま、相性の問題もあるからな。俺たちにとってお前はやりやすい相手だったってだけだ』

「あぁ、何回やっても勝てるイメージが持てねぇわ。完敗だ」

バトル…

難しい…

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