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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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闘技大会に出ました(2)

[皆様おはようございます!闘技大会2日目、本選の開幕です!昨日の予選で勝ち上がった各ブロック8名、計32名の猛者たちが今日も熱いバトルを見せてくれることでしょう!実況は昨日に引き続きわたくしクアリアス・レオル、そして解説は]

[はーい!昨日この闘技場の食堂でお手伝いしていた時空龍皇のラグと]

[星龍皇のルエと]

[影龍皇のヴァスだ]

[がお送りいたします!]


あいつらもか!?

しかもラグは食堂でお手伝いしてたのか

道理でいないと思った

ていうか、もしかして全員やる気ですか?あ、そうですか


[さぁ、我々のことは程々にして一回戦目始めちゃいましょう!一回戦目の組み合わせは~…これだ!1ブロックのタツト選手対4ブロックのヘクター選手!タツト選手は予選では常に動き続け周りの相手を寄せ付けない戦い方。ヘクター選手は魔法を巧みに操りこれまた相手を寄せ付けない戦い方。この試合どうなると思いますか?]

[うーん、タツトには頑張ってほしいかな。頑張ったら晩御飯はタツトの好きなものにしてあげるよー!]

[予選は逃げるしかしていなかったのだ。今回は真面目に戦え]

[頑張るっすよー!ヘクターって人もー!]

[…はい、解説が片方に偏っておりますがジャッジは公正にいたします。それでは本選第1試合、レディーファイッ!]


とうとう始まった本選

予選の後しっかりと手加減の練習をした

大丈夫、相手の攻撃を避けて軽く小突くだけ


「先手必勝!≪火球≫≪水球≫≪風球≫!」


ヘクターさんはそれぞれ火・水・風属性の球をいくつも作り飛ばしてくる

うーん、龍眼のおかげで全弾見えるし避けるのは簡単だけどこうも数が多いと近づきにくいな

無理やり突っ込む?

…元の弱い俺に戻った後もやりそうだから却下

…あ、ヘクターさんの後ろに転移しよう!


「≪転移≫!のああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


転移した場所はヘクターさんの後ろではなく上空1キロのあたり

やばい!失敗した!

落ちるううううううううううううううううううううう!


『イメージ不足でござるね。安心するでござるよ、今の殿ならばこの高さから落ちても平気でござる。それよりもここから≪火球≫を撃ってみてはいかがでござるか?着くころには威力がだいぶ落ちていい感じだと思うでござる』

「わ、分かった!≪火球≫」


そして今度こそしっかりとイメージして転移を発動

いくら平気って言われてもやっぱり怖いからね

今度はちゃんとヘクターさんの背後に転移成功!

消えた俺を探してきょろきょろしてるヘクターさんは隙だらけで攻撃を打ち込めるけどせっかく上で≪火球≫を撃ったのだからこのまま隠れていることにする


[ど、どうしたことだ!タツト選手が消えてしまったと思ったらヘクター選手の背後に現れた!]


そういやこれは実況つきだったっけ

せっかくばれてなかったのにばれてしまった


[あれは時空魔法の≪転移≫だよ。一度失敗したのかな?上の方に行ったけどまた使って戻ってきたみたい]


そこまでばらさなくていい!


「じ、時空魔法だと!?う、羨ましい!じゃなかった、そんなの使われたらこっちの攻撃が当たらないじゃないか!」


それもそうだ

ここからは≪転移≫は自重しよう

…そろそろかな?

念には念を入れて


「≪固定≫」

「な、なんだこれ!?動けない!?うごぁっ!?」


俺の固定はラグのとは違い完全に時を止めることはできないみたいだ

まぁでも結果オーライ

上空で放った≪火球≫が落ちてきて動けないヘクターさんの脳天に直撃した

うん、ちょうどいい威力と火加減

ヘクターさんから力が抜けるのを見て≪固定≫を解除するとヘクターさんは地に倒れた


[し、試合終了!勝者タツト選手!しかしこれはどういうことだ?空から降ってきた火の玉は一体?]

[あれはさっきタツトが放った≪火球≫だよ!上空に転移を失敗したときにはなったんじゃないかな?]

[そのようだな。そして相手が動いて外れないように≪固定≫で動きを止めていた。失敗から一転して攻撃に移るとはさすがだな。ただでは転ばぬ]

[ヘクターって人も頑張ったんすけどね。転移を使えるタツトは相手が悪かったすね。相手がタツトじゃなければいいところまで行ってたと思うっすよ]

[ありがとうございます!本選1回戦から熱いバトルを見せてくれたタツト選手とヘクター選手に大きな拍手を!]


拍手を受けながらヘクターさんをサヴィの下に運ぶ

そしてそのまま控室に戻った


「転移は本当に危ないって思うまで使わないで行こう」


じゃないと強すぎるからね

さっきの転移もMP的には全然使ってない方だったし


『それがいいでござる。その方が殿のためでござる』


次の相手によるけど戦い方決めておいた方がいいよね

どんなふうに戦おうか

避けて近づき攻撃?

剣や槍で切りあい?

魔法の打ち合い?

…コノハ、ちょっと聞きたいことが


『何でござるか?……それなら今の殿のレベルでも使えるでござるよ』


やったぜ

早く次の試合始まらないかな!

実況と解説が難しすぎてはげそうです


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