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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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闘技大会に出ました(1)

そして今に至る

一日、いや半日で借りた力を物になんてできるはずもなくほぼぶっつけ本番の形になってしまった

…なるべく戦わない方針で行こう

万が一があったら嫌だし…


「・・・君、勇者?」

「へっ?」


後ろから声をかけられ振り向くとフードを目深にかぶった俺よりちょっと背の高い人が立っていた


「どうしてそう思うんですか?」

「強い力を感じる。人族のものではない力。龍の力に似てる」


この人鋭すぎやしませんか?

普通の人ではないことが俺にもよくわかる

それだけの実力者なのか、それとも…


『殿、龍眼を使うでござる。さすれば相手の情報を見ることができるでござる』


おぉ!そう言えばその力も貸してもらったっけ

では早速…こ、これは!?


----------------------------


名前:メグラルーテ

年齢:581

レベル:1749


HP:392,681/392,681

MP:401,775/401,775

攻撃:1,088

防御:971

魔攻:1,201

魔防:1,006

俊敏:603


スキル:闇魔法lv:MAX 炎魔法lv:MAX 氷魔法lv:MAX 


EXスキル:怠惰


称号:怠惰の魔王


----------------------------


まさかの怠惰の魔王様でした

しかしあれですね

怠惰の魔王なら今の俺なら倒せる

…まぁ、今日は闘技大会

何より獣王祭って言うお祭りだしね

物騒なのはなしなし

おっとそんなことより魔王様になんて言おうかな


「まぁ、君が勇者でも勇者じゃなくてもどっちでもいいや。メグの目的は勇者じゃないし。てか勇者だとめんどくさいから勇者って言わないで」

「え、あ、はい。…あの、良ければ目的ってのが何か聞いても?」

「準優勝賞品」


準優勝賞品って確かこの国の名産品であるモリンゴ(直径30センチほどの大きなリンゴ)1年分だっけ?

どちらかといえば暴食の魔王が欲しがりそうなものだけど


「エグデヴァランに頼まれた。マジめんどくさい。帰りたい」


…多分エグデヴァランって言うのが暴食の魔王の名前っぽいね

どうやら悪いことする気もないみたいだし今回は見なかったことにしよう


「…君、強いよね。メグの代わりに準優勝賞品取ってくれない?」


うん、まぁ予想はしてたよね


「悪いけど俺は仲間から優勝してこいって言われててさ。ごめんね」

「そっか。じゃぁめんどくさいけどメグが頑張る。当たったらよろしく」

「その時は正々堂々よろしく!」


「めんどくさ~」と言いながら怠惰の魔王は離れていった

それと同時に放送が流れる


[さぁ!今年もやってまいりました獣王祭企画闘技大会!今年も各国の強者たちが集まり大いに盛り上がることでしょう!そしてなんと今年はリヒテンバッグが召喚した勇者様も予選から参加しているとの情報も!勇者様と戦えるまたとないチャンス!みな存分に戦ってください!実況はわたくしクアリアス・レオル、解説は今回無理を聞いてくださった勇者様と契約されている邪龍皇のレイ様と精霊龍皇のアロ様でお送りいたします!一言お願いいたします]

[ふむ、確かに面白い奴らがいるな。これは期待できそうだ]

[精霊使いも中にはいる。頑張ってほしい]


「ぶふっ!?」


あいつら何やってんの!?

俺一言も聞いてないぞ!

あ、こっち見た

…あれは遊んでいる眼ですねわかります

しかもアロは結構いいコメントしてるし…


[ありがとうございました!それでは予選を開始する前に改めてルール説明をいたします。といっても2つです。1つ、殺しは禁止です。これをした場合速失格、故意に殺した場合は即刻逮捕いたします。そして2つ目、舞台から落ちる、もしくは戦闘不能になった場合失格となります。そのほかは何をしてもオーケーです。大怪我をしても自己責任ですが今回は勇者様と契約している聖龍皇のサヴィ様が救護班を手伝ってくださっています。死にさえしなければ治るそうなので存分に暴れてください!]


サヴィまで!?

あいつらいくら暇だからってやりたい放題すぎるだろ…

ハングに無理言ったんだろうな…

あとで謝っとこ


[それでは予選1ブロック目の戦闘を5秒後に開始します。準備はいいですか?レディー、ファイっ!]


開始が宣言されたあとはもう地獄絵図だね

みんな近くにいる人に切りかかったり殴り掛かったり魔法で吹き飛ばしたり

俺?頑張って避けてます

避けて避けて避けまくって舞台の上を走り回っている

みんな俺狙い過ぎじゃない?

いい加減鬱陶しいよ?


そして5分後

舞台の角に追い込まれました

そしてむさいオッサンたちに囲まれてます

はぁはぁと言っています

正直気持ち悪いです


「や、やっと…追い込んだぜ…」

「さぁ…はぁ…とっとと…はぁ…降参して…降りな」


おっさんたちの後ろには漁夫の利を求めたやつらがこれまた何人も集まってきている

逃げ道無しですね…

仕方がない、いっちょ力を見せますか

といっても力加減わからないから攻撃するのはなし

となると…威圧か

…こんな感じか?ふん!


『と、殿!力を抑えるでござる!』

「oh…」


ちょっとを意識してみたが刺激が強すぎたようだ

舞台上のほとんどの人が倒れて白目を向けている

俺を囲んでた人達も全員倒れている、というか泡吹いてる


「…やりすぎた?」

『でござるな。しかし殿、やったでござる!』


何が?と聞こうとすると放送が流れだした


[な、なんということだぁ!?各国の猛者たちが急に倒れこんだ!そして立っているのは本戦に出場できる人数ぴったりの8人だぁ!]

[今のは《威圧》だな。誰がとは言わんが加減を間違えて使ったらしい。しかしあれを受けて立っているものが7人か。ほんせんが楽しみで仕方がないな]

[精霊使い、1人残った。本戦も頑張ってほしい]

[思わぬハプニングがありましたが勝ちは勝ちです!本戦も頑張ってほしいですね!では2ブロック目に入る前に30分の休憩に入ります。お手洗い等は今の間に!それでは、実況はクアリアス・レオル、解説は邪龍皇レイ様と精霊龍皇アロ様でお送りしました!]


レイにはばれてーら

明日までに何とか加減を覚えないと


怠惰の魔王メグラルーテは3ブロック目に分けられています

ですので今回タツト以外の7名はタツトの阿保程出た威圧を受けて無事だったという化け物たちです

とはいえ膝がプルプルしていたり息が詰まったりはしていましたが…

レイが最初に言っていた面白いやつらとはこの7人のことですね


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