表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
53/101

何やら問題がありました

「妾はリューン国の女王ヒムリム・グ・グウェンド・リュエシンと申します。此度は妾だけでなく魔王に支配されていた我が国をお救い下さり感謝いたします。…ほら、あなたからも」

「妻と国を救ってくださり感謝してもしきれません!そして謝らせてください!操られていたとはいえ皆様には大変失礼なことをいたしました!申し訳ありませんでした!」


おいおい竜王様が土下座しちゃったよ

女王様何したんだよ…


魔王が倒されたのに嫉妬の洗脳が解けないからどうしようか悩んでいた時に女王様が目を覚まして軽い状況説明の後に


「これから中の者の洗脳を解いてきます。扉を開けないでくださいね?」


と言われ待つこと数分

再び扉が開くとそこには疲弊しきった竜王様や兵士の方々とつやつやとした女王様が立っていた

何を聞いても「秘密です♪」で済まされる

本当に何をしたんだろう?

そして今に至る


「気にしていませんから頭を上げてください!驚きはしましたけどね」

『タツトが許すなら吾輩たちも許そう』

「ありがとうございます!」


いや、お礼とかよりも早く頭をですね?


「お詫びの品や感謝の品をお渡ししたいのですがあいにく今はふさわしいものをお渡しできません。後日タツト様のお住まいにお渡しに行く形でもよろしいでしょうか?」

「かまいませんよ。俺入るかわからないのでいなければ奴隷に受け取らせてください」

「かしこまりました。そのようにいたします」


何が届くんだろう…

結構楽しみである


「さて…タツト様ならびに龍皇の皆さま。お帰りはいつになられますか?」

「へ?そうですね…特にやることもないんですぐに帰ろうかと思ってます。来ようと思えばすぐにこれますし」

「そうですか。ならばお帰りの際はお気をつけて…」

「…?」


なんだ?含みのある言い方だな?

いやな予感がするぞ?





だ、誰か助けてください!


「「「「「龍皇様ー!」」」」」

「「「「「タツト様ー!」」」」」


国と女王様を救ったということで一躍英雄になってしまったため国中から人が押し寄せてきている

もうね、やばい

レイたちに是が非でもリューンに住んでもらおうと迫ってくるんだけど、みんな獲物を狙うタカの目をしている

正直怖い

レイたちまでもが逃げの一手をとる程だ

女王様が言ってたのってこの事か!


「レイ!もっとスピードあげて!」

『それではタツトの身が!』

「いいから早く!」


レイがグングンスピードを上げていく

俺は必死に飛ばされないようにレイにしがみつく

レイたちと同じスピードで追いかけてくるってなんなの?

ただのホラーだよ!


「「「「「お待ちくださいー!」」」」」

「『『『『『『『は!?!?』』』』』』』」


ウソだろ!?

あの人達翼生やしたんだけど!?

進化しちゃったんだけど!?

本当に怖いんだけど!?

しかも初めての飛行のくせにレイのスピードに追い付いてきてる!?

もう本当にあの人たちなんなの!?


『…タツト!MP回復したよ!』

「お願い!」

『ラジャー!』≪転移≫!


あと少しで追いつかれるというところでラグが転移を発動する

ここは…我が家か…

ぎ、ぎりぎりだった…

ラグのMPが回復してくれなかったら捕まっていたかもしれない…

…もうリューンには行かないようにしよう

次は帰ってこれる気がしない


「あ、やっぱりご主人様です!お帰りなさい!」

「お帰りなさい!ご主人様!」

「お帰りなさい!」


息を整えていたら家の中からポポロたちがお出迎えしてくれた

あぁ…今まで以上に癒されるよ…


「な、何かありましたか?すごくお疲れのようですが?」

「あ、あとで話すね…。お風呂入れる?」

「は、はい!僕たちもちょうど入ろうと思っていたので沸いています!」


あ、ポポロたちが入るところだったのか

最近ポポロと入ってないからたまには一緒に入るか


「なら一緒に入ろう。ポポロとは最近一緒に入れてなかったしね」

「お、恐れ多いです!」


何を今さら…

何回一緒に入ってると思っているんだ?


「今さらでしょ?ほら、行くよ」

「は、はい…」


な、なんか元気なくなっちゃったけどそんなにいやだったのか?

でも今日は俺がポポロたちと入りたいからな…

今回だけ我慢してもらおう






『お風呂イズゴッドォ~。これは寝れるぅ~』


それは何よりで

どうやらサヴィもお風呂を気に入ってくれたようだ

桶に入ったまま寝に入っている

風呂寝2号の誕生だな

ちなみに1号のアロはヴァスに抱きかかえられながらぐっすりと寝ている

そして俺はというと


「ふにゃぁん///」

「んにゃぁ///」

「…ふみゃぁ///」


ポポロたちをモフっていた

いや~やっぱ気持ち良くて癒されるわ~!

最高!


『…吾輩も』


め、珍しくレイがデレた!

これはしっかりと撫でてあげないとね!


『…にゃん///』

「よしよし。さっきはありがとね」

『礼を言うならラグにもだ。吾輩だけでは捕まっていた』


そうだな

レイを一頻り撫でた後ラグにも同じだけ撫でてあげた





「ご主人様!リューンってどんな国でしたか?」


お風呂をあがって第一声がケオからの質問であった

まずは服を着なさい

話はそれからだ

テオとポポロに注意されてしぶしぶ服を着た後目をキラキラさせてこちらを見てくる

ポポロたちもそわそわしてるし気になるのだろう


「どんな国って言われたら…いろいろと恐ろしい国だったよ…」


俺はリューンで起こった話を全て話した

話のあとポポロたちは「絶対にリューンには行きません!」と力強く言った

恐ろしさをわかってくれるか…

俺は夢にも出てきそうだよ…


「タツト様あああああああああああ!」

「は、はいぃ!?」


何事ですか!?

聞き覚えのある声とともに玄関をどんどんとたたく音が響く

ポポロが見に行ってくれたけど、この声誰だっけ?

…あぁ、エルッセンさんだ

4日前に家に帝王様の使いできてくれた人だ

慌ててるようだけど何かあったのだろうか?


「タツト様!至急城までご同行願います!」

「え?は、はい」


え、本当に何があったんだ?






「タツト殿おおおおおお!これはどういうことですかああああああああああ!?」


帝王様の執務室に入ってとたん帝王様に肩を捕まれガクガクと揺さぶられた

で、出る…


『『そこまでにしてもらってもいい?』』


ギナとリゴが帝王様の首元に剣と槍を沿える

おいおい、目に見えて殺気が漏れてるぞ


「し、失礼した…」

「だ、大丈夫ですよ。ギナもリゴも武器をしまって。俺は大丈夫だから」

『『はーい』』


ギナたちが武器をしまうと帝王様やこちらに身構えていた兵士の人たちは一斉に座り込んでしまった

…何人か白目向いて泡吹いてるけど生きてるかな?

それにしてもあの帝王様がこんなに取り乱すなんて俺何かやらかした?


「あの、それで俺を呼んだ理由って?」

「ッは!そうでした!タツト殿、これはいったいどういうことですか!」


そういって出されたのは…写真?

写っていたのは俺が見知らぬおじさんに剣を突き刺しているところだった

これは?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ