お酒の力はすごいと知りました
少しボーイズな内容が含まれます
キャラ崩壊が酷く含まれています
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『…下りれないのだが?』
下を見ると人・人・人
リューンに着いたのだが町の人たちが着陸地点に集まっているせいで着陸ができない
お?町からお偉い感じの人が出てきて町の人たちを散らしてくれた
これでやっと着陸ができる
「お待ちしておりました。邪龍皇様、時空龍皇様、星龍皇様、精霊龍皇様、影龍皇様、火龍皇様、水龍皇様。そして龍の勇者タツト殿。わしはここリューンの王、竜王ウェグナム・グ・グウェンド・リュエシンと申します」
「龍の勇者?」
「はい。我ら竜人の崇拝するところの龍皇様と共にある勇者様でございます。我らはそう呼ばせていただいております」
レイたちと一緒にいるからその名がついたのか
かっこいいじゃん!
「こんな町の外で話もなんです、どうぞこちらへ。龍皇様方が来ると知り町の者たちが宴の用意をしております」
『食べ物いっぱいあるっすか?』
「もちろんにございます。我が国最高の料理人を集めて作らせました」
聞くとこそこかよ!
てかわざわざ集めたのか
『酒は出るか?』
「そちらも問題なく。我が国の中で一番の酒を用意しております」
え、ヴァス酒飲むの?
あ、でもドラゴンってお酒好きって言う設定多いっけ
みんなお酒好きなのかな?
飲んでるところ見たことないけど
…好きっぽいな
レイとアロは尻尾が揺れてるしラグとルエとギナとリゴは声を出して喜んでる
ヴァスもニヤッとしながら頷いてるし
ドラゴンに言うのもあれだけどほどほどにな?
「ではこちらへ」
竜王様に宴の席まで案内してもらった
助けてください
『たちゅとぉ…のんでりゅかぁ~?』
『きゃははハハハ!』
『お空が下にあるっす~?』
レイとラグとルエがものすごい酔っています
飲んでは注がれて飲んでは注がれてのわんこそばならぬわんこ酒のせいでこうなってしまった
レイは呂律の回っていない絡み酒
目がトロンとしていてかわいい
ラグは何もないところを指差して笑っている
帰っておいで
ルエは逆さで浮いて漂っている
…それどうやって浮いてんの?
『『『…zZZ』』』
アロとギナとリゴは酔いつぶれて寝てしまった
こっちはレイたちと違い一杯飲んだだけで潰れてしまった
フラフラと近づいてきたと思ったら俺の座ってるところの周りに墜落しそのまま寝てしまった
こいつらがこうなってしまった原因は酒にある
【豪胆・竜殺し】
これを飲んだからである
まぁ名前がもうね、うん
聞いた瞬間何となく予想はしてた
予想の斜め上に行ったけど
『…うまい』
「あれ?ヴァスは酔わないの?」
『我はいわゆるウワバミなのでな。どれだけ飲もうが酔わん』
へー、ドラゴンにもいるんだね
『飲むか?』
「まだ未成年だからいい」
お酒は20歳になってから
あと5年は飲めないよ
『そうか。未成年がどういうものかわからんが酒を飲むときは我も共に飲もう』
「楽しみにしてる!」
『ら~りゅ~ろ~♡』
ヴァスと話していたら後ろからレイに突撃された
さっきより呂律回ってなくないか?
『にぇへへ~♡。らりゅと~なりぇて~!』
面に回ってきた例が俺の胸に顔をうずめぐりぐりしてねだってくる
…これは本当にあのレイなのか?
いくら酒が入っているとはいえ変わりすぎだろ!?
『レイは酒を飲むと普段言いたいがプライドのせいで言えないことをぶっちゃけるぞ』
それってつまり普段から撫でてほしいってこと?
そんなこと恥ずかしがらずに言えばいいのに…
てかヴァスさん?あなたも普段の言葉遣いとちょっと違うんですが
酔ってきてます?
『むー!はやくなりぇろ!わらはいなりぇてほしいのら!』
「あー、はいはい。ほら、おいで?」
レイの方を疎かにしていたらレイに怒られてしまった
俺はレイをしっかりと抱きしめてゆっくりと頭を撫でてやる
『にゃへへぇ~♡なりぇなりぇすき~♡』
…おっと危ない、危うくレイの顔面を赤く染め上げてしまうところだった
誰か録画する道具持ってない?この天使の顔撮りたいんだけど!
無い?ならば仕方ない永久的に記憶の中にしまっておこう
『たちゅと~』
「何?」
『わらはいのことすき~?』
「…好きだよ」
『わらはいもたちゅろのことすき~!』
そう言うとレイは伸びあがってきたかと思うと俺の顔に近づいてきて俺にキスをした
…キスをした!?
「レイ!?」
咄嗟にレイを引き剥がすとレイは満面の笑みで寝ていた
こ、このタイミングで寝ますか…
酒に酔った勢いで告白され、キスをされ…
最後は放置
ギャグか!
「…次は酔って無いときに言ってね?」
『酔って無ければいいんだな』
…そう言えばヴァスは酔ってないんだった!
うわ、あれ見られたの!?
よりにもよってお兄さんであるヴァスに!?
ッハ!今思えばここは宴会の場じゃん!
他の人にも見られて…ない!
みんな酔いつぶれて寝てる!
風邪ひくぞ!
「あの、これは、えっと」
『…はっはっは!冗談だ。さぁ、我はまだ飲み足りん。付き合ってくれるか?』
「ジュースでよければ」
そうして俺は一晩中ヴァスに付き合わされた
『ぐうぅ…』
『痛いぃ…』
『頭が割れるっす~!』
『…お代わり』
『『…zZZ』』
『我ももう一杯頼む』
レイとラグとルエは見事に二日酔いのようだ
ま、あれだけ酔っぱらうほど飲んでたんだもん
そりゃなるよね
アロは一杯しか飲んでなかったからか平気みたいだけど
ギナとリゴはまだ起きないし
ご飯なくなるぞ?
『『ご飯!』』
心の声に反応するなよ!
はぁ、今日はいろんな意味で賑やかだ
この後竜王様と会うけど大丈夫だろうか…
「…レイ、昨日のこと覚えてる?」
『昨日?酒を飲んだ後からあいまいでよく思い出せん…。吾輩が何かしたか?』
「ううん、大丈夫!ナニモシテナイヨ!」
『…何故カタコトなのだ?』




