表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
42/101

燃える獣と戦いました

「でやああああああああああ!」


カケルさんがゴブリンナイトに切りかかる

ゴブリンナイトは剣で迎え撃つが圧倒的ステータスの差になすすべなく両断され素材となる

ダンジョン内で生成されるモンスターは倒すとすぐに煙に包まれて素材になる

いちいち解体しなくていいのがとてもありがたい


「次は30階層ですね。ボスはアストラルファングが1匹とアシッドウルフが5~10匹です」

「もう30階層なんですね」

「レイさんたちのおかげでとてもスムーズに進めてますから」


俺ここまで何もしてないからもうそろそろ何かお手伝いがしたいぞ

そういやもうそろそろ晩御飯の時間か

今日の晩御飯は俺が作ろう!


「今日は休んでボスには明日挑みませんか?もうそろそろご飯の時間ですし」

「そうですね」

『じゃあちょっと待っててね!』

「今回は俺が作るよ。何もやってないからね」


そう言うとみんながこっちを驚いた表情で見てくる

俺なんか変なこと言った?


『…ちゃんと作れるのか?』

「作る物によるかな。ラグ、材料何がある?」

『えっとね~、お肉がいっぱい。野菜もいっぱい。お魚が少ない。小麦粉とかもあるよ!』

「小麦粉の種類ってわかる?」

『薄力粉って書いてあるよ!』


薄力粉!

ならあれにしよう!

まずはボウルに薄力粉とお湯を入れて混ぜる

まとまってきたら手でまとめて1時間寝かせます


『任せて!』≪加速≫!


ラグのおかげで1分と待たずに1時間寝かせた生地が出来上がる

その生地を粘りが出るまでこねます

粘りが出てきたら生地を細く伸ばし20等分します

それを10センチほどの大きさまで伸ばしたら生地は完成


キャベツ・ニラをみじん切りにし、塩を振りかけてしんなりとさせておく

オーク肉をミンチにして塩コショウ、酒・みりん・醤油・おろしたニンニクと生姜・ごま油を入れてしっかりと混ぜる

野菜がしんなりしていたら水気を切り肉の方にぶち込みしっかりと混ぜる

これで具材が完成


あとは最初に作った生地に具材を適量のせて包み、油を引いて熱したフライパンへシューーーーーット!

チョウエキサイティン!


…はい、もうお判りでしょう

今回俺が作っていたのは、餃子です!

醤油とかゴマ油とかがあってよかった…

…よし焼き上がった

味見のためにラグと1個を半分こ


「…うまいけど、物足りない感?」

『十分おいしいよ?』


ラグが言うなら問題ないかな

こんがり焼きあがったものを皿にのせてみんなの下に持っていく


「召し上がれ!」

「こっちの世界で餃子が食べられるとは思っていませんでした!いただきます!」

『いただく』

『いただきますっす!』

『いただきます』

『いただこう』


みんなが餃子を食べるのをじっと見つめる

おかゆのときは失敗したから味見したとはいえ不安だ


「ちょっと物足りない感がありますがおいしいですよ!」

『うむ、うまい。腕を上げたな』

『おいしいっす!』

『うまい』

『美味だ』


ドラゴンには好評だがやはり同じ日本人であるカケルさんは俺と同じ感想らしい

でもま、何はともあれおいしくできてよかった




「さぁ、さっさと30階層もクリアして50階層に行きましょう!」


朝早くから再開した俺たちは30階層のアストラルファングたちを瞬殺し、その後もモンスターを瞬殺していき考えられていた日数の半分で49階層まで来た

勇者の称号を持っているだけあってレベルアップが超早い

もう俺のレベルを軽く越しているらしい

そしてステータスもかなり上がったようだ

もうね、さすがとしか言いようがないよね


「次が問題の階層です。準備はいいですか?」


俺はヴァスとルエに守ってもらうから大丈夫!

あとは余計なことをしないように応援するだけ!


『問題ない』

『いつでもおっけー!』

『かかってこいっす!』

『準備万端』

『我もだ』

「では…行きます!」


俺たちは50階層に続く階段を下りた



そこは今までと同じでとても広い部屋

ただ1つ違うところは今までの奴らと比べられないほどの圧倒的存在感を放つモンスターが階段の前に立っていた

燃え盛る体をした二つ首のでかい獣

10メートルは軽く超すんじゃなかろうか?


『フェゴキメラか。このダンジョンはよほど魔力が溜まっているらしい』

「フェゴキメラ!?レベル500オーバーのモンスターじゃないですか!?」


何だ、ただの化け物か

うちの子には負けるけどね

それにしてもキメラか~

燃えてて全然わからないけど本当にライオンとヤギの頭何だろうか?


『…面倒だな』

「何が?」

『あいつは体が炎でできている。そのため物理的な攻撃は効かん。そして魔法防御力もめんどくさいことに高いのだ。これは長期戦になるぞ…』


マジですかい…

俺の予想では今まで通りワンパンで終わりだと思ってたのに…


『そうでもない』≪水の精霊:水纏≫


アロが魔法を発動するとレイの体を水が纏わりついていく


『これであいつに物理で殴れる』

『ふむ。アロ、助かった』

『早く手伝って―!熱い―!』


あ、こんなにいろいろしてるのに攻撃してこないなんて良心的なモンスターなんだって思ってたらラグが食い止めてくれてたのね


「アロ、他のみんなにもお願いできる?」

『了解した』≪水の精霊:水纏≫


よし、これであとは倒すのみになった

みんなが水を纏いだすのを見てキメラもちょっとおどおどしてきてるけど気にしない

レイさんラグさん、やっておしまい!





いやぁ、追い詰められた奴ほど危険なものはないって本当だね

まさかアロがつけてくれた水の魔法を蒸発させるほどの炎を部屋全体に噴出するとは思ってなかった

ヴァスが守ってくれなかったら俺死んでたね、HAHAHA

なんで止めは俺の持てる魔力をフルに威力の方につぎ込んでキメラに魔法をぶち込んでやった

あ、ちゃんと俺が倒せるようにレイたちに調節はしてもらったよ?

おかげでレベルがね、うん。


----------------------------


名前:息吹 辰人

年齢:15

レベル:95


HP:95/95

MP:0/115

攻撃:35

防御:30

魔攻:36

魔防:29

俊敏:44


スキル:異世界語翻訳 闇魔法lv:6 空間魔法lv:5 星魔法lv:1 精霊魔法lv:1 影魔法lv:1


EXスキル:召喚(龍)


称号:異世界人 勇者 邪龍皇の寵愛 時空龍皇の寵愛 星龍皇の寵愛 精霊龍皇の寵愛 影龍皇の寵愛 未成熟の呪い


従者:レイ(邪龍皇レイダム) ラグ(時空龍皇アストラグフ) ルエ(星龍皇ルルエライラ) アロ(精霊龍皇アロシーシェア) ヴァス(影龍皇イクセヴァス)


----------------------------


一気に49も上がってしまった

びっくり

ほんとどうしてこうなった!?って感じ

やったね辰人君、ドラゴンが増えるよ!


「あとはこのダンジョンを踏破するだけですね。とりあえず下に降りて休憩しましょうか」


ありがたや

俺MP完全に使い切っちゃったからマジで動けないから

MP回復ポーションてあったっけ?




「ぷはぁ!まずい!もう一本」

『おいしくないのにもう1本飲むの?』

「そう言うネタなの!」


マジレスやめて!

にしてもHPポーションもそうだけどまずい!

HPポーションの方は若干甘みがあるからまだましだけどMPポーションは苦い

そしてまずい

でも癖になる


「中毒になるので2本目はやめておきましょう?」

「…ですね」


ぶっちゃけ1本でほぼ全快してるから2本目はどっちでもよかったんだよね


「さて、フェゴキメラは辰人君がとどめを刺したわけですがレベルはどれくらい上がりました?」

「49上がって今95ですね」

「…もう少し上がると思っていましたがそのくらいなんですね。レベルが上がったことですし、ドラゴンを召喚しますか?」


うーん、どうしよう…

ダンジョン出た後でもいいんだよなぁ…


『おいらの占いでは今やるのが吉って出てるっすよ』


ほほう?

ならその占いを信じてみますか

とりあえず1匹だけね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ