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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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迷宮都市でお会いしました

「タツト、よく来てくれた」


俺は今帝王様のところに来ている

朝ご飯を食べていた時にギルマスさんがうちに来て


「帝王がお前をお呼びだ。飯が終わったら行くからな」


と理由も知らされず連れてこられたのだ

一体何のごようでしょうか?


「実はな、迷宮都市グンバーオの市長から其方に迷宮を攻略してほしいと連絡が来ての。行ってはくれぬか?」


迷宮都市の市長さんが俺に?

迷宮を攻略してほしい?

会ったことない俺に?


「どうして俺なんですか?」

「お主…というよりも龍皇様方の方をお呼びだな。カトール迷宮という全60階層になるダンジョンがあるのだが、SSランク冒険者が5人で挑んで踏破できなかったのだ。戻ってきたのは1人だけ、それも片腕を無くし臓器もほとんど使い物にならないような瀕死の状態でだ。そやつが言うには50階層のボスに全滅させられたらしい。その迷宮を踏破してくれとのことだ」


おいおい

さすがに無理難題すぎるだろ

俺普通の雑魚モンスターと戦うのでさえ命がけなんだぞ?

いくらレイたちがいると言ってもそんなあからさまに死の危険があるところ行きたくねぇよ


「そのダンジョンは封鎖したらいいんじゃないんですか?」

「放っておくとダンジョン内に魔力が溜まり許容量を超えると溢れだす。そうなると周りのモンスターたちが強くなり被害が増大するのだ。なので定期的にダンジョンは踏破して沈静させないといけない」


やれるならとっくにやってるよな…

はぁ…死にたくないけどやらないと他の人が死んじゃうし…


「みんな、受けてもいい?」

『タツトがそう決めたなら』

『僕たちはついていくよ!』

『おいらたちに任せるっす!』

『ダンジョンは魔力がたくさん。精霊が多い』

『どんなところに行こうと我はタツトを守るのみ』


1人違う答えをくれたけどみんないいみたいだし受けるか


「わかりました。受けます」

「そうか、感謝する。伝え忘れていたがダンジョンには其方たちの他にもう1人共に潜るそうだ。詳しくは聞いていないがとても頼りになるそうだ」


レイたちの邪魔にさえならなければいいよ

でも1人だけか…

よほど腕に自信があるのか?

ま、レイたちには勝てないだろうからどうでもいいけど





『はい、到着~!』


1時間弱の空の旅の後、俺たちは迷宮都市グンバーオに到着した

さすがに3回目ともなるとあのスピードにも慣れるというものだ

ちょっとフラフラするけど…


「タツト様、レイ様、ラグ様、ルエ様、アロ様、ヴァス様。ようこそ迷宮都市グンバーオへ。わたくしは市長のグンニル様に使える執事のゲルドと申します。皆様がこちらに着いた際グンニル様の下にお連れするよう命を受けこちらに参りました。どうぞこちらへ、ご案内いたします」


もう俺は驚かないぞ!

この世界の人たちが音無く現れるって言うのは十分理解したからな!

動機が早いのは気のせいだ!





「よくぞ来てくださいました!話はジャブフ殿から聞いていますよね?」

「ダンジョンを踏破してくれって話ですよね?助っ人1人と共に」

「そうです。早速ご紹介しましょう。お入りください」


部屋に入ってきたのは黒髪黒目色白メガネの男が入ってきた


「初めまして、僕の名前は空野そらの かけると申します。あなたと同じ勇者です」

「あ、これはどうも。息吹 辰人です」

「…驚かないのですか?」

「いつかは出てくるかな?とは思ってたので特に驚きはしませんね」


読んでた小説ではよくある展開だったもんだからな

どちらかというとこういう時に現れる新しい勇者は「俺つええええええ!」満開の人だと思っていたから空野さんみたいな人がきたのに驚きだ


「なるほど、確かにそうですね。あ、僕のことはカケルと呼んでください。苗字呼びは苦手でして…」

「あ、なら俺のことはタツトと呼んでください」

「わかりました。では辰人君、君はどれくらい強いのかな?勇者ということとAランク冒険者ということ、君の従魔が龍皇ということしか聞かされてなくてね。これからダンジョンを潜るにあたって何ができるのか、どれくらい戦えるのかをお互い知っておいた方がいいと思うんだ。教えてくれるかい?」

『吾輩はまだ貴様を信用していない。タツトのステータスを知りたいならまず貴様のを教えろ』

『あ、嘘ついてもばれるからね?』

『おいらたちの龍眼は嘘も見抜けるっすから』


龍眼ってなんでもありだな

でもま、確かにまだ信用しきってないし俺としても先に言ってくれた方が嬉しいかな


「それもそうですね。わかりました、まずは僕の方から教えましょう」


そして教えられたステータスはこれだ


----------------------------


名前:空野 翔

年齢:17

レベル:37


HP:3,2243,445/3,2243,445

MP:2,1197,800/2,1197,800

攻撃:21,228

防御:20,553

魔攻:18,440

魔防:19,558

俊敏:23,278


スキル:異世界語翻訳 聖属性lv:MAX 氷属性lv:MAX


EXスキル:剣聖


称号:異世界人 勇者 剣聖


----------------------------


おい

おいおいおい

何だこのステータスは!?

ずるい!

俺あのゴミステだったのに!

しかもEXスキルの剣聖とか絶対強い奴じゃん!


『嘘は言って無いようだ』

「そっか。じゃあ次は俺の番ですね」


そして俺は自分のステータスをカケルさんに教えた


「…嘘じゃないですよね?」


その反応はわかる

俺もそうだった


「嘘つくならもっと強いステータスにしますよ…」

「…そうですね。しかしこのステータスでよくここまでレベルを上げましたね」

「レイたちに弱らせてもらって俺がとどめを刺すって言うせこいやり方でですよ」

『辰人1人で倒していたこともある』

「なるほど、では今回のダンジョン攻略は僕とレイさんたちが敵と戦っていくって方向でいいかい?」


俺としてはその方がいい

ときどきレベルを上げさせてくれればそれでいい


「それじゃあ早速行くとしましょう」

「準備は?」

「すでに1週間分はご用意してあります」


ならもともとラグが持っているものもあるから十分だな


「なら行きましょう」

『うむ』

『おー!』

『楽しみっす!』

『私は眠い』

『守りは任せろ』


寝るのは終わってからにして!

頼んだよ、みんな!


ライバルポジキャラようやく登場です

今後この子がどうなるかは作者もわかりません

もう出てこないってことはないはずです

多分、おそらく、きっと…


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