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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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獣の国フィヨルドに入りました

本日2話目

『吾輩はなんて痴態を…クッ…誰か殺せ…』


レイが落ち着いてからずっとあんな感じでクッころさんになっている

みんなあんな風になってたから気にすることないのに


『タツト以外に見られたくなかったのだ!』

「俺にはいいのか」

『…恥ずかしくはあるがタツトになら構わん』


おぉ、レイがデレた

いやいつもデレデレだったわ


『ご飯出来たよー!ジュエルトカゲのケバブ―!』


ジュエルトカゲとは背中に宝石をくっつけているトカゲ

その宝石、ただの宝石ではなく食べられるらしい

異世界何でもありすぎる

てかこっちの世界にもケバブってあるのか


「あ、うまい。ルビーは辛いんだな」

『サファイアはさわやかな味だ』

『うぐッ…エメラルド渋いっす…』

『……トパーズは酸っぱい』

『パールは甘いな』

「ご主人様!ペリドットは自然の味がします!おいしいです!」

「ラピスラズリは魚っぽい味?よくわからないけどうまいです!」

「アメジスト、葡萄。意外と合っておいしいです」


宝石の種類によってこんなにも味が違うのか

とりあえずルエに水を渡してオニキス入りケバブを食べさせた

オニキスは貝類の味だったそうだ

ルエが食べられなかったエメラルド入りケバブはラグが平らげていた


「さて、ここにも風呂はないみたいだしとっとと寝よう!」

『タツト―!寝る前になでなでして?』

『おいらも!』

『同じく』

『よろしく頼む』

「はいはい。ほら、おいで」


さすがに今回レイは来なかった

今度ラグの亜空間で撫でてあげよう




「昨晩はお楽しみでしたね」


と宿のおばちゃんに言われたが何のことだ?

ご飯を食べた後はすぐに寝たぞ?


「うちの宿、壁が薄いのよ。声が外に漏れてたわよ?」


分からないって顔をしていると小さな声で教えてくれた

…あー、なるほど

ラグたちの猫声が外に漏れてたってことか

確かにお楽しみと言えるものだった


「うるさくしてごめんなさい!」

「最初に説明しなかったあたしも悪いのさ!それにしても若いっていいねぇ」

「おばちゃんも十分若いよ?俺の母さんより若く見えるもん」

「坊や、そこはオネエさんって言った方が得点高いよ?まぁ、そんな年でもないからおばちゃんでいいけどね!」

『タツト、そろそろ出発しよ?』


顔を赤くしたラグが出発を促してきた

風邪でも引いたか?


「わかった。じゃあおばちゃん、俺たち行くよ!」

「あいよ、気をつけていってきな!」


宿を出て馬車に乗り込む

さぁ、フィヨルドまであと少しだ!


「そういや昨日アロとヴァスはスキルで何かできないかやってたじゃん?発見はあった?」

『私はたまに自分の魔法を込められることがわかった』


それって精霊魔法がものすごい速さで飛んでくるってことだよね?

怖っ!


『我は盾に影魔法をまとわせることができるようだ』

「影魔法ってどんな魔法?」

『我は主に認識阻害の魔法しか使わんが、簡単に言うと影を操る魔法だ』


それが盾に付与される?

強くない?

攻撃できる盾になっちゃうよ?

最強じゃない?


『盾自体はそこまで強くない。もっと硬い盾が無いとタツトを守れん』

『私もだ。べれったM92なる銃が1つでは弱すぎる』


いや、ベレッタM92って結構有名なハンドガンですよ?

普通のモンスターなら多分勝てませんよ?


『せめてあともう1つは欲しい。1つでは2方向から来ても対処しきれん』


なるほど

でも銃なんてこの世界売ってないぞ?

作り方も知らないし

鍛冶のスキルで作れるのかな?

次は鍛冶スキルを持ったドラゴンにしよう

作れなかったら1丁で頑張ってもらおう


「ご主人様!出口です!」


やっと出口か!

モフパラはどんな国なんだろうか

緑豊かって言うのが気になる!


「…すっげ」


何あのでっかい木

世界樹じゃん


「あれがフィヨルド城です!あそこには獣王様がいらっしゃるんですよ!」


獣王、やっぱりライオンなんだろうか

虎でもいいな

あ、でも猫の王様とかもいるしな


「王様って何の動物なの?」

「王様は熊の獣人です!」


熊か!

触ってみてぇ!


「…触れませんよ?」

「ご主人様顔にどでかく書かれてますよ」

「バレバレです」


マジか…

気をつけてるはずなんだけどな…


「僕たちで我慢してください!」

「俺たちはいくら触ってくれてもいいですよ!」

「もっと触ってほしいです」


よしわかった

ご要望にお応えしましょう





ラグたちの参戦があったりしたが何事もなくルナザ村に着いた

今回泊まる予定の村でなんと温泉があるらしい!

やったね!


「公衆浴場は申し訳ありませんが奴隷と従魔は入ることができません」


またかよ!

なんとなく予想はしてたよ!


「お部屋についている露天風呂でしたらご一緒でも構いません」


露天風呂!

いいじゃないですか!

早速行きましょう!




「広いです!ご主人様、とっても広いです!」

「すげぇ!こんな部屋初めてです!」

「…すごい!」

『うむ、良い部屋だ。この床もすごく落ち着く』

『これが露天風呂?木のお風呂だ!』

『精霊が集まっている。温泉とやらは魔力も回復するかもしれない』


マジですか!

温泉最高!

早速入るぞ!





「はふ~…温泉気持ちいい~…」

『風呂に似て非なる気持ちよさだ…』

『にゃぁぁぁ…気持ちい~…』

『やばいっす…』

『…zZZ』

『溺れてるぞ』

「ケオどこ触ってるんですか!」

「どこって…胸?」

「そう言うことじゃないです!」

「ポポロ、しぃー」


ポポロたちが洗い場でなんか騒いでるな

会話だけ聞けば女子だな


「部屋風呂だけどなるべく静かにねー」

「ごめんなさい!…いつまで触ってるんですか!」

「だってポポロ触り心地いいんだもん」

「お兄ちゃん、そこまで。風邪ひく」

「ん、それもそっか」


テオが止めたみたいだな

あとで撫でてあげよう


さぁ、温泉の後はやっぱりおいしいご飯でしょう!

ラグが一足先に上がって作ってくれてるんだよね

今日のご飯は何だろな♪


ウーウーウーウーウー


「警告!警告!ゲンルトック洞窟にてスタンピードが発生しました。冒険者の方々はゲンルトック洞窟入り口に集まりこれを撃破してください」


これはご飯どころではないな


「俺たちも行こう。ポポロたちはここで待ってて」

「かしこまりました。ご主人様、どうかお気をつけて…」

「うん。行ってきます」


ポポロたちの頭を軽く撫でゲンルトック洞窟へ向かった

明日は投稿できません

次の投稿は日曜日になります


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