家の建設を頼みました
本日4話目
明日は諸事情があるので1話だけ投稿します
『人間とは素晴らしいものを発明するのだな…』
ヴァスも風呂好きの仲間入り
ドラゴンってみんなお風呂が好きなのかな?
嬉しい限りだ
ポポロたちもまだ慣れていないようだがリラックスしてくれているようだ
今回は少し広い場所を借りれたがやっぱり狭い
風呂は足を伸ばして入りたいのに今は体育座りで入っている
「家、風呂が広かったら何でもいいや」
『同意だ。風呂以外は広くなくても十分だ』
『キッチンは充実しているのがいいな』
『もう少し大きいベッドがいいっす!』
『花壇が欲しい』
『我は静かなところを所望する』
レイ以外しっかりと要望があった
後でもう一回聞いてメモっとこ
絶対忘れる
「ま、帝王様が許可してくれればの話だけどね」
「リヒテンバッグ王から話は聞いている。この帝都に家を建てたいらしいな?」
え、伝わるの早くない?
まだ1日しか経ってませんよ?
「伝わるのが早いですね」
「各国の王同士で通信ができる魔道具がある」
あ、なるほどね
それなら納得
「家を建てるのは構わない。其方がこの国にいてくれればこちらとしてもありがたいことだからな。腕のいい職人を用意した。何処に建てるのかや間取りなどを決めてくるといい。費用は気にするな、リヒテンバッグ王が払うそうだ」
あ、そうなんだ
じゃあ気にせずいい立地でいい家を作ってもらおっと
…できるだけ費用が掛からないようにはしますよ?
金貨500枚も貰ったし
「お前さんがタツトだな?わしがお前さんの家を作るペオグだ。早速どんな家を作りたいのか聞かせてくれ」
ザ・建築家って感じのガチムチなおっちゃん
でも見た感じ若い
ちなみにだが人族だ
ペオグさんにみんなの要望を伝えた
伝えてる最中にもペオグさんは設計図を描いていく
「こんな感じか?」
渡された設計図を見た最初の言葉は
「風呂広っ!?」
「広いのがいいんだろ?」
いや、広いのがいいとは言ったけどまさかの広さだよ
一番広いってどうよ
嬉しいけどね?
家の風呂で泳げるとかどうよ
「まさかここまで広いとは思ってなかったもので。みんなは大丈夫?」
『この庭はもう少し大きくならないか?』
「それはどこに建てるかで変わってくるぞ」
『そうか』
かなり広い場所に建てないとだめってことだな
レイたちは何もないようだ
「ポポロたちは?何か要望はある?」
「え、あ、あの、ご主人様と一緒に住めるだけで幸せです!」
「右に同じです!」
「・・・(コクリ)」
くぅぅ!めっちゃかわいい!
あとで絶対モフモフする!
「ないようなら建てる場所を決めるとしようぜ!これがこの町の地図だ。緑の場所が何も建ってない土地だ。そしてこの家を建てるとするなら…」
そう言いながら地図の緑色が大きいところ3か所に丸印をつけていく
「この3か所だな。今から見に行くぞ」
「わかりました」
「ここはだめだな。日が全く当たらん」
背の高い建物に囲まれた場所で日が全くあたらない場所だった
「ここは「やめましょう」お、おう」
だって猫の集会所なんだもん
「残ったのはここか。ふうむ、なかなかいい場所じゃないか」
『精霊もたくさんいるぞ』
え、そうなの?
見えないって辛い
でもここならギルドも近いしかなり広い
「ここでお願いします」
「了解だ。完成まで2ヶ月程と思ってくれ」
早いのか遅いのかよくわからん!
いや多分早い方だ
でも2ヶ月か…
待ってる間に別の町に行くか
「どこ向かおうかな…」
ただいまこの世界の地図とにらめっこ中
名前だけじゃやっぱわかんないな…
「どうしたんですか?」
悩んでいるとポポロたちが話しかけてきた
この世界のことはこの世界の人に聞くか
「実は家ができるまでにまた別の場所に行きたいなって思ってるんだ。馬車も手に入ったからようやくポポロたちに仕事をしてもらえるしね。けどこの世界の事全く知らないから次どこ行こうか決められなくってさ。どの国に何があるのか教えてくれない?」
「わかりました!この国は水の国オブライシア。水がきれいな国として有名です!お魚は大体この国で取られたものが各国に流されます。次にここが獣の国フィヨルド。僕たち獣人が多く住まう国でとても緑豊かな国です!ここが迷宮都市グンバーオ。数多くのダンジョンがある国です!ここは和の国リンシェン。刀と言われる武器や着物という服が有名な国です!ここは竜の国リューン。竜人族が住む国です」
水の国にモフモフパラダイスにダンジョン都市に日本みたいな国に竜人の国か
ん?ならこの黒い国は?
「そこは魔の国シェイダルです。魔族の国です」
魔族か
魔王と同じ種族の国か
…ん?魔王ってシェイダルの国王のこと?
俺たち国王倒してるの?
「それは違います。魔族の王は覇王と呼ばれます。魔王は魔族が憤怒・怠惰・色欲・傲慢・暴食・嫉妬・強欲・憂鬱の心に支配された姿で位置的にはモンスターの王ですね」
なるほど、魔物の王で魔王なのね
心の支配さえ解いてあげれば元に戻りそうな気もするんだけど?
「一度心を支配されるともう元には戻りません」
「そっか。教えてくれてありがとう」
「どういたしましてです!」
「それでどの国に行くか決まりました?」
決めました!
「モフモフパラダイス、もとい獣の国フィヨルドを目指すことに決めた!ここからどれくらいで着くかわかる?」
「ここからなら1ヶ月程です。それと、普通の人はモフモフしたらだめ。捕まります」
マジか…
せっかくのモフパラが…




